新興市場銘柄ダイジェスト:アサカ理研は年初来高値、テノ.がストップ高

2020年11月2日 15:25

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記事提供元:フィスコ


*15:25JST 新興市場銘柄ダイジェスト:アサカ理研は年初来高値、テノ.がストップ高
<5724> アサカ理研 1743 +125
年初来高値。従来未定としていた20年9月期の営業利益予想を0.85億円(前期実績1.57億円)と発表している。新型コロナウイルスの影響で主力製品である貴金属価格が上昇したことに加え、主要取引先の電子部品・デバイスメーカーの減産に伴う貴金属の取扱数量の減少幅が想定よりも小さかったことから黒字を確保できる見通し。また、台風被害による保険金受領などを受け、純利益予想は1.20億円(同0.81億円)とし、増益を見込む。

<7037> テノ. 1480 +300
ストップ高。12日から東証1部と福証本則市場に上場市場が変更になると発表している。形式要件を充足するため、21万4300株の立会外分売を実施する。予定期間は10-11日。また、子育て支援事業のオフィス・パレット(名古屋市)の株式を取得し、完全子会社化する。取得価額は8.05億円。東証1部昇格で12月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄に組み入れられるため、パッシブファンドなどの需要を期待した買いが入っている。

<3691> リアルワールド 605 +100
ストップ高。ネットメディア運営のプルチーノ(札幌市)から電子書籍紹介メディア「漫画大陸」を譲り受けると発表している。譲受額は2.20億円。漫画大陸は公式の漫画アプリ・電子書籍サイトへの導線となっており、月間約600万PVを記録しているという。今後は漫画に加え、映画やドラマなどのエンタメコンテンツとユーザーをつなぐマッチングメディアプラットフォームを目指す。

<9753> IXナレッジ 937 +56
大幅に6日ぶり反発。21年3月期第2四半期累計(20年4-9月)の営業利益を前年同期比17.5%増の3.99億円と発表している。事業の選択と集中のほか、業務改善を進めるなど事業基盤の強化に取り組みながら販管費の抑制に努めたことが奏功し、増益を確保した。通期予想は前期比2.0%増の8.00億円で据え置いた。10月30日に直近安値(873円)まで下落しており、値頃感があることも買いやすさにつながっているようだ。

<3998> すららネット 5860 -80
朝高後、マイナス転換。20年12月期の営業利益を従来予想の2.71億円から4.68億円(前期実績0.64億円)に上方修正している。先端的教育用ソフトウェア導入実証事業費補助金のうちソフトウェア・サービス利用費とソフトウェア・サービス導入関連サポート費の1.48億円を売上計上した。出張や対面での営業活動を一部オンラインに切り替え、販管費が減少したことも利益押し上げに寄与した。

<4385> メルカリ 4340 -60
朝高後、マイナス転換。21年6月期第1四半期(20年7-9月)の営業損益を3.64億円の黒字(前年同期実績は70.10億円の赤字)と発表している。マーケットプレイス「メルカリ」の国内流通総額が437億円増の1706億円となったほか、スマートフォン決済サービスのメルペイ利用者数も順調に増加した。メルカリUSも流通総額が190億円増の307億円となった。また、広告宣伝費のが減少したことも黒字転換に貢献した。通期予想は非開示。《ST》

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