米国株見通し:弱含みか、フィラデルフィアの暴動を嫌気

2020年10月28日 15:53

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:53JST 米国株見通し:弱含みか、フィラデルフィアの暴動を嫌気
(16時30分現在)
S&P500先物      3,366.38(-16.72)
ナスダック100先物  11,554.62(-33.38)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は150ドル安。NY原油先物(WTI)は水準を切り下げ、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


27日の取引で主要3指数はまちまち。ナスダックはプラスに浮上したが、S&Pは下げが続き、3日続落のダウは222ドル安の27463ドルで取引を終えた。国内での新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、回復鈍化が警戒されている。欧州主要国でのまん延で、米国経済への影響を懸念した売りも観測された。また、早期実施が期待されていた追加経済対策は与野党協議が暗礁に乗り上げ、大統領選前の成立はほぼ絶望的との見方が広がった。


本日は弱含みの見通し。追加対策の早期実施が困難となり、国内でのコロナ感染者が過去最高水準に達し引き続き売りに押されそうだ。そうしたなか、フィラデルフィアで男性が警官に射殺された事件は暴動に発展し、下押し要因になりそうだ。今晩は具体的な手がかりが乏しいなか、1週間後の大統領選をにらみ調整の売り買いが中心となろう。一方、今晩決算発表のギリアド・サイエンシズやスミスクラインなど製薬関連のほか、フォードなど自動車メーカーが注目される。《TY》

関連記事