波長222nmの紫外線は新型コロナ対策に有効 人体への安全性も立証

2020年9月9日 19:00

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記事提供元:スラド

ウシオ電機と広島大学のチームは5日、新型コロナウイルスに「中心波長222nm」の紫外線を照射すると不活化できると発表した。研究成果が2020年9月4日(米国現地時間)にAmerican Journal of Infection Control誌に掲載された。波長222nmの紫外線は人体への悪影響が少ないのに加え、新型コロナウイルスの不活性化についても両立可能であるとしている(ウシオ電機日経クロステックAmerican Journal of Infection Control)。

波長222nm紫外線は、一般に殺菌用途に利用されることの多い「波長254nm紫外線」と同等の殺菌・ウイルス不活性化ができるとされてきた。今回の研究では、新型コロナウイルスへの効果を確認するため、乾燥したプラスチックの上に置かれた新型コロナウイルスに対し、照度0.1mW/cm2の222nm紫外線を照射したという。その結果、10秒の照射では88.5%、30秒では99.7%が新型コロナウイルスが不活化したとしている。

一般的に使われている波長254nmの紫外線は、人の目や皮膚への悪影響が出るとされている。一方の波長222nm紫外線は、8月には発表されている同チームによる研究でも、急性障害である紅斑(日焼け反応)が出ないほか、角膜炎、白内障といった目に対する影響も出なかったと発表されている(神戸大学ウシオ電機)。

あるAnonymous Coward 曰く、 有人環境下で使用できる紫外線「Care222」の新型コロナウイルス不活化効果を確認
https://www.ushio.co.jp/jp/news/1002/2020-2020/500671.html

222nm紫外線の人体皮膚への安全性と、殺菌効果の両立を立証。有人環境下での紫外線殺菌・ウイルス不活化の実現でパンデミック防止へ
https://www.ushio.co.jp/jp/news/1002/2020-2020/500664.html

222nm紫外線の人体皮膚への安全性と殺菌効果の両立を立証 ― これまでにない、新たな感染症予防・治療法開発へ ―
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/collaborations/2020_08_13_01.html

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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