イオンリテール、都市型新業態SCを「そよら」に 10店前後展開へ

2020年8月11日 18:09

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イオンそよら海老江のイメージ(イオンリテール発表資料より)

イオンそよら海老江のイメージ(イオンリテール発表資料より)[写真拡大]

 イオンリテールは都市部の小商圏を対象とした新業態のショッピングセンターを「そよら」とすることを決め、大阪市福島区海老江で3月にオープンした「イオンスタイル海老江」を核店舗とするショッピングセンターを「イオンそよら海老江」と名づけた。そよらは首都圏など大都市部で2023年度までに10店前後開店させる意向だ。

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 そよらは、「そら、寄って、楽しんでって」という呼びかけが由来で、イオンスタイル海老江をオープンした際に実施した一般公募から採用した。日常にさわやかなそよ風が吹き込むように、都市に暮らす人たちの生活をもっと楽しく、心地よく過ごすための施設とする思いを込めているという。

 第1号店となるイオンそよら海老江は約7,700平方メートルの敷地に建てられた2階建てで、売り場面積が直営約1,700平方メートルを含む合計約4,000平方メートル。核店舗のイオンスタイル海老江のほか、飲食店、クリーニング店、幼児教室、小規模保育園、医療施設、ペットショップ、ヘアサロン、保険ショップなど22店舗が入居している。

 イオンリテールは今後展開するそよらの特徴として、食料品や日用品、医療施設、ヘアサロン、クリーニング店など日常生活で頻繁に利用する店舗を集める。またデリバリー、テイクアウト専門店や、インターネットで注文した商品を店舗で受け取れるサービスを充実させ、カフェや広場など地域のコミュニティの場、カルチャー教室、学習塾など学びや体験の場を提供するという。

 立地場所は、3大都市圏や政令指定都市で中心部へアクセスしやすい場所を想定し、生活に密着したサービスを1カ所で受けられるようにする。新規出店だけでなく、旧マイカル系など立地場所は申し分ないが、施設が老朽化してきた店舗をそよらに切り替え、再生させることも目指している。

 イオンリテールが出店する店舗のうち、ざっと3分の1程度がこうしたリニューアルを実施するかどうかの検討対象になる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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