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コラム【アナリスト夜話】“3密”にならない親密な対話(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
*10:20JST コラム【アナリスト夜話】“3密”にならない親密な対話(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
先週末はマネックスグループの株主総会でした。午後の「株主説明会」のパネルディスカッションには私も参加させていただき、“無観客”のオンライン配信で行いました。たくさんのご質問をいただき、ありがとうございました。
パネルメンバーは久々に会場に揃って行いました。この数か月、オンライン会議も結構使えると思ってきましたが、やはりリアルは違いますね。打ち合わせ中に新しい視点が浮かんだり、他のメンバーの表情で、この回答はイマイチかも、などと自覚できたりしました。
他国に比べて「ソーシャル・ディスタンス」を保つと言われている日本人ですが、実は、直接対話の重要性は意外と高いという説もあります。ある実験では、日本人はドイツ人との比較で、相手の話を聞きながら笑顔を見せる時間は4割程度長く、会話中にうなずく回数は2倍近く、しかも繰り返すことが示されています。日本では、こうした“無言の対話”が円滑なコミュニケーションの源泉になっているようです。
今年度はみなさんと直接対話ができる全国投資セミナーもまだ実施できていません。私が担当している投資教育セクションも同様です。投資家の皆さんと “無言の対話”ができない中で、何か別の方法を考えねばと感じています。画像や音声の質向上や、チャット機能の充実はもちろんですが、もしかしたら、スピーカーの“圧”を伝えるパルス値を表示するとか、同意を得た上で、視聴者の方々の表情をAIで分析し「現在、笑顔x%、あくびx%」などという情報を伝えるといった案など、幅広く考える必要があるかもしれません。
何か良いアイディアがあればご教示いただければ幸いです。これからも、投資家の皆さんと3密は避けつつも親密な対話ができるような手法を考えていきたいと思います。
マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那
(出所:6/22配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)《HH》
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