米国株見通し:伸び悩みか、コロナ再拡大への警戒で買い慎重

2020年6月22日 15:59

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記事提供元:フィスコ


*15:59JST 米国株見通し:伸び悩みか、コロナ再拡大への警戒で買い慎重
(15時50分現在)

S&P500先物      3,066.88(+7.38)
ナスダック100先物  9,957.75(+34.25)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は40ドル高。NY原油先物(WTI)は下げ渋り、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。


19日の主要3指数はまちまち。ナスダックはハイテク株買いの継続で小幅に値を上げたが、ダウとS&Pは下落。中国が対米通商協議に沿って農産物の輸入を加速するとの報道を受け、米中対立は解消されるとの見方から株高に振れた。しかし、新型コロナウイルスの感染再拡大で複数の州の新規感染者が過去最多を更新し、経済の早期正常化を期待した買いは後退。アップルが一部店舗の閉鎖を決定し、指数を下押しした。


本日もある程度売り圧力に押さる展開となりそうだ。先行きへの過度な懸念は和らいでおり、ハイテク株買いが続けば指数は下げづらい展開が見込まれる。ただ、引き続きコロナ第2波への警戒感が広がるなか、制限措置の再開への思惑から航空やレジャーなどへの買いは入りづらいだろう。一方、米シアトルで週末に発生した銃撃事件で国内の分断や政情の不安定化が意識されており、買いをちゅうちょさせる可能性もあろう。《TY》

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