ウィズコロナ下のテレワークを促進するカギはE2EE・エンドツーエンド暗号化の実装

2020年6月22日 16:43

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 5月23日に米9TO5Googleeが、E2EE(エンドツーエンドの暗号化)によるセキュリティを、Androidの公式アプリ・メッセージに実装するための社内テストを推進中と発表した。テスト用アプリ・Messages ver.6.2.031の開発に成功すれば、テキストメッセージやチャットのユーザーは、より安全に情報交換が可能となる。つまり、コロナ禍によって加速化するテレワークのセキュリティ面が、エンドツーエンドの暗号化でより強化され、企業や個人の資産を守る要ともなり得るだろう。

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 E2EE・エンドツーエンドの暗号化とは、暗号化を使用する利用者だけが暗号キーを所有するシステムだ。ソーシャルメディア・プラットフォームの管理者やネットのプロバイダーでさえ、ユーザーが発信する情報を覗き見できないほど完成度の高いセキュリティ論理とされている。その名のとおり、端末ホスト間でのみ情報確認できる点に注目したい。

 今後も、ウィズコロナ対策を含む新たなビジネススタイルとして、徹底したテレワーク化が実践されていくが、企業の情報を守るためには中間ノードが提供するセキュリティではあまりにも脆弱だ。そのため、FacebookやGoogleをはじめとするGAFAによる情報漏洩が頻発してきた。

 この問題解決の急先鋒として、当のGoogleもE2EE導入に本腰を入れているのである。またテレワークの人気ツール・ZOOMも、より機密性を高めるためにE2EEの実装に着手していると6月に報じられている。

 今後、E2EEはあらゆる通信・トランザクションに実装されることだろう。各クラウドストレージ、メッセージャーサービスや電子メールツール、とくに金融サービスの暗号化でのニーズは高い。

 実は投資シーンでは、かなり早い段階からE2EEが導入されてきたことを知っているだろうか。2014年にはスマート・トレード・テクノロジーズが、債券やデリバティブなどのトランザクションでE2EEをリリースしている。売主と買主だけが情報共有できるこのシステムは、まさに金融業界に最適なソリューションと言える。

 社会がE2EEを実装することで、あらゆる事業が外部からのハッキングや秘密漏洩のリスクから解放される可能性がある。もちろん、このシステムとて完璧ではないが、情報の機密性はある程度担保されるのだ。また企業の信頼度を確認する上で、E2EEを採用しているかどうかが評価のひとつになることも確かだ。最後に付け加えるなら、個人の資産運用においてもE2EEの実装を選択条件に入れるべきだろう。(記事:TO・記事一覧を見る

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