トルコリラ円は上値が重くなる可能性 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2020年6月9日 14:51

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:51JST トルコリラ円は上値が重くなる可能性 サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回はトルコリラ円のレポートを紹介します。

陳さんはまず、トルコの経済状況について、『新型コロナウイルスの感染拡大による通貨安や都市封鎖などが響き、4月以降の経済減速が鮮明になっている』として、『感染抑制には成功しておらず、経済収縮の幅は今後、先進国を上回る可能性がある』と指摘しています。

トルコの1~3月期実質GDP成長率は、『前年同期比4.5%だった』と伝えるほか、『20年の成長率は国際通貨基金(IMF)が−5%、欧州復興開発銀行(EBRD)が−3.5%とマイナス成長になると予想されている』と述べています。陳さんは『トルコ政府はまだプラス成長に自信を示すが、年初に想定していた5%超は実現不可能だろう。実態経済を考えるとトルコリラのこのレベルからの上昇は難しいのではないか』との見解を示しています。

強材料としては、1.『トルコリラ取引を巡る規制拡大』、2.『スワップ協定への期待』、3.『観光業再開に明るい兆し』、4.『内戦状態が続く北アフリカのリビアをめぐり、エジプトが停戦を提案』の4点を挙げています。

1については、『国内の金融機関に対し、18年には自己資本の50%までとしていた外国金融機関とのリラ取引の上限を縮小させ、先月にはわずか0.5%とした』とのことで、2については『トルコ中銀は5月20日、カタールとの通貨スワップ協定の規模をこれまでの50億ドル(約5400億円)から150億ドルに拡大した』と解説。3については、『イギリス、ドイツ、オランダ、バルカン諸国から予約が入ってきている』といいます。4については 『北アフリカのリビアは独裁政権の崩壊後、国が東西に分裂し、エジプトやロシアが支持する軍事組織と、国連が承認し、トルコが支援する暫定政府が激しい戦闘を続けている』と説明しています。

弱材料としては、1.『トルコ中央銀行は5月21日、主要な政策金利の1週間物レポ金利を0.5%下げ、8.25%とした。利下げは9会合連続』、2.『リラを買い支えるトルコ中銀の外貨準備は枯渇が懸念されている』、3.『5月18日、フランスの大手銀BNPパリバが顧客に対して新規のリラ取引受け付けを停止』、4.『連続利下げの一方で、インフレ率の低下は緩やか』の4点を挙げています。

トルコリラ円の今週の予想については、『上値重くなる可能性』として、レンジを『15.40円~16.40円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の6月9日付「トルコリラ円見通し」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《HH》

関連記事