概況からBRICsを知ろう インド株式市場は反発、景気回復への期待が高まる

2020年6月8日 12:24

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記事提供元:フィスコ


*12:24JST 概況からBRICsを知ろう インド株式市場は反発、景気回復への期待が高まる
【ブラジル】ボベスパ指数 94637.06 +0.86%
5日のブラジル株式市場は6日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比808.45ポイント高(+0.86%)の94637.06で取引を終了した。93838.6から97355.8まで上昇した。

高く寄り付いた後は上げ幅をじりじりと縮小させた。米経済指標の改善に伴う同国景気のV字回復期待が高まっていることを受け、リスクオンムードの高まりから買いが継続。また、原油価格や海外市場の上昇も好感された。一方、国内における新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことが引き続き足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2792.74 +0.96%
5日のロシア株式市場は反発。主要指標のMOEX指数は前日比26.48ポイント高(+0.96%)の2792.74で取引を終了した。2769.51から2800.81まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を再び拡大させた。原油価格の上昇が資源銘柄の物色手掛かり。また、海外市場の上昇も買い安心感を与えた。国内では、利下げ期待の高まりが株式市場への資金流入観測を高めた。ロシア中央銀行は5日、6月16日開催予定の金融政策決定会合では、利下げに踏み切る可能性を示唆した。

【インド】SENSEX指数 34287.24 +0.90%
5日のインドSENSEX指数は反発。前日比306.54ポイント高(+0.90%)の34287.24、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同113.05ポイント高(+1.13%)の10142.15で取引を終えた。

朝方は前日の終値近辺まで上げ幅を縮小させたが、その後は再び買い戻された。世界的に経済活動の再開に伴う景気回復への期待が高まっていることが支援材料。また、外国人投資家(FII)の買い継続も指数をサポート。FIIはこの日までに7日連続の買い越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 2930.80 +0.40%
5日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比11.55ポイント高(+0.40%)の2930.80ポイントと反発した。

世界的な経済回復の期待が続いたほか、米中貿易問題の警戒感がやや薄らいだことがプラス。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は4日、「新型コロナウイルス世界的流行の中でも、中国は第1段階通商合意を履行している」と述べた。先ごろ流れていた「中国は米農産品購入の公約を守っていない」との報道内容を否定している。《NH》

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