NY株式:NYダウ101ドル安、米中の対立激化懸念

2020年5月22日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ101ドル安、米中の対立激化懸念
米国株式相場は反落。ダウ平均は101.78ドル安の24474.12ドル、ナスダックは90.89ポイント安の9284.88ポイントで取引を終了した。上院が米国取引所に上場している中国企業の上場廃止を促す法案を可決したことに続き、香港を巡る対中制裁策を提示する計画が報じられると、中国は対米報復措置を警告するなど米中対立の激化への懸念から売りが広がった。また、週次の新規失業保険申請件数が200万件超と依然として高水準なことや、5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も予想を下回り、労働市場や景気への懸念が一段の重しとなり、終日軟調推移となった。セクター別では、半導体・同製造装置が大きく下落。一方で、保険、自動車・自動車部品が上昇した。

旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)やカジノ経営のMGMリゾート(MGM)は、アナリストの投資判断引き下げが嫌気され下落。医療器具メーカーのボストン・サイエンティフィック(BSX)は、公募増資を発表して売られた。一方で、航空機メーカーのボーイング(BA)は、アナリストの投資判断引き上げで上昇。会員制卸店のBJホールセール(BJ)は、第1四半期決算が予想を上回り急伸。百貨店のメーシーズ(M)は、店舗再開計画を明らかにして堅調推移となった。

超党派の米上院議員2名が、香港での新たな国家安全法導入に関わる中国の当局者や企業などに制裁を科す法案を提出する計画だと報じられた。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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