AIのシンギュラリティは2045年? 「スタークラフト2」で勝利したAIが進化

2020年5月16日 17:20

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 「スタークラフト2」はリアルタイムストラテジー・コンピュータゲームのため、囲碁よりも難しいと言われているゲームだ。AIがこのゲームで人間に勝ったということは、その進歩が止まらないように見える。

【こちらも】AIは人間最後の発明になる? 「シンギュラリティ」が現実になる日は来るのか?

 DeepMind(ディープマインド)のAI「AlphaStar(アルファスター)」は、2019年1月の勝利後も改良を重ね、進歩が止まらない。つまりこのままいくと、AIが人間の能力を超える日「シンギュラリティ」は予想通りか、あるいは早まる可能性が出てきたのだ。はたしてそうなのか。人間にとっては一大事であり、興味は尽きない。

 DeepMindは、アルファベット傘下である。「AlphaGo(アルファ碁)」を用いて、囲碁で人間の最高位碁棋士に勝利したことで知られる。今度は、リアルタイムストラテジー・コンピュータゲームでの勝利となった。この勝利については、いくつかの批判もあったのだが、「AlphaStar」がグランドマスターとなり、今度は画像認識などを用いて、人間と同じ条件に近くしても勝利した。さらに3種族すべてで勝利できるようにして、AIの限界を伸ばして見せた。

 このゲームは、囲碁よりも困難であると思われており、この勝利によって、AIのシンギュラリティは2045年よりも早まるのではないかとも言われている。AIの世界では快挙と言えるのであろう。

 一方で、AlphaStarの勝利は、想定の範囲内と評価されているようだ。「スタークラフト2」は囲碁よりも複雑なゲームと評価されているゲームだが、同じDeepMindの「AlphaGo」が、2016年にはAIとして初めて人間の囲碁のチャンピオンをすでに破っていることから、当然の流れと思われているのであろう。だとすれば、今のところAIは順調に育っており、今後「シンギュラリティ」を迎えるのは当然の成り行きと言えるのであろうか?

 一連の勝利により、機械学習は、コンピュータの処理能力が十分にあり、十分なデータ量が与えられ、さらに「特定の課題」の制限内であれば、どんなに複雑であっても解決できると証明されたと言えるのか。確かに、特定の条件下であれば、人間よりも優れた俯瞰した見方が出来るようになったのではあるが、それは条件がかなり絞られた状況であり、ゲームの世界でもさらにキャラクターを変えてしまえば、場面が違えば、AIはまた学習し直さねばならない。

 これが人間のチャンピオンであれば、キャラクターを変えても、ゲームを変えても、囲碁になってもかなりの幅で高い能力を持つことが出来る。人間の能力は、AIにとってはまだまだ「高嶺の花」と言えるのだ。

 AIが人間の能力を超える日「シンギュラリティ」はまだまだ遠いだろう。「シンギュラリティ」が予言されている2045年に向かって、AIの能力を高めるには、現在の計算方法のままで賄えるとはまだ思えない。AIも新しい計算方法を与えられることを当然としているのであろう。どちらにしても時間の問題だろうか。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

関連キーワード人工知能(AI)AlphaGo

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