NY株式:NYダウ377ドル高、追加救済策への期待強まる

2020年5月15日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ377ドル高、追加救済策への期待強まる
米国株式相場は反発。ダウ平均は377.37ドル高の23625.34ドル、ナスダックは80.56ポイント高の8943.72ポイントで取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想を上回り、過去8週間で3600万件に達したことが嫌気されて売りが先行した。しかしながら、追加救済策や各州での経済活動再開への期待感から上昇に転じ、引けにかけて上昇幅を拡大した。セクター別では銀行、自動車・自動車部品が大きく上昇した一方で、食・生活必需品小売は下落した。

ネットワーク機器のシスコシステムズ(CSCO)は、四半期決算で一株利益が予想を上回ったほか、楽観的な業績見通しを示したことが好感され上昇。調味料メーカーのマコーミック(MKC)は、アナリストによる投資判断引き上げが好感され上昇。決済ネットワークのマスターカード(MA)は、カード利用が増加していることを発表して上昇。ファストフードのウェンディーズ(WEN)やチポトレメキシカングリル(CMG)は、アナリストの投資判断引き上げで上昇。一方、大手航空会社のデルタ(DAL)は、保有18機ボーイング「777」を今年中で退役させると発表。また、秋頃には7000人以上のパイロットが余剰になると社内通知で明らかにし下落した。

トランプ大統領は、NY証券取引所やナスダックに上場しているが、米国の会計規則を順守していない中国企業を非常に厳しく監視していく方針を示した。トランプ政権はすでに米連邦職員の年金基金の中国企業への投資を無期延期にしている。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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