米国株見通し:続落か、原油価格が軟調なら地合いは悪化

2020年4月21日 17:18

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記事提供元:フィスコ


*17:18JST 米国株見通し:続落か、原油価格が軟調なら地合いは悪化
(16時50分現在)

S&P500先物    2,798.38(-8.12)
ナスダック100先物   8,685.62(-6.38)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は弱含み、NYダウ先物は150ドル安。欧州株安も波及する見通しで、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


20日の取引で主要3指数は反落。ダウは前日比592ドル安の23650ドルで取引を終えた。原油先物取引でマイナスに落ち込む未曾有の事態となり、市場センチメントは悪化。前日までの上昇を受け、利益確定売りが強まった。特に、エネルギー関連を中心とした売りが優勢となり、指数を押し下げた。半面、アマゾンなど外出禁止措置の恩恵を受けている銘柄は買われた。


本日の取引も原油相場の動向が注視される。トランプ大統領は原油価格の急落は短期的との見方を示すものの、NY原油先物(WTI)の低調な値動きが続けば、石油業界の経営破綻リスクが意識されよう。決算発表が予定されるネットフリックスはロックダウンの効果で好業績が見込まれるものの、コカ・コーラやロッキードマーティン、テキサス・インストゥルメンツから低調な見通しが示されれば、相場に影響を与える可能性があろう。また、新規失業保険申請件数など目先の経済指標の発表を控え、積極的な買いは入りづらい見通し。《TY》

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