ソニーCSL、AIが音楽クリエーターの楽曲制作をアシストするサービス開始

2020年3月26日 17:34

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Flow Machines Professional(画像:ソニーコンピュータサイエンス研究所の発表資料より)

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 ソニーコンピュータサイエンス研究所(東京都品川区、以下ソニーCSL)は24日、AI(人工知能)が楽曲制作をアシストするプロジェクト「Flow Machines」によるサービスを開始したと、発表した。楽曲は、ソニー・ミュージックレーベルズ(東京都千代田区)による、アニメーションとチルアウトミュージックを配信する「Tokyo LosT Tracks -サクラチル-」で展開される。

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 囲碁や将棋、チェスの世界ではすでにAIが人間を凌駕した感があるが、感性の領域である芸術の世界にもAIが進出しつつある。音楽の分野ではさまざまなAI作曲ツールが実用化されており、歌詞やメロディを分析してアレンジしたり、鼻歌から曲を作るものなどがある。近い将来、音楽の知識がなくても作曲ができるようになるかもしれない。

 今回、ソニーCSLが開発したFlow Machinesは、クリエーターの作曲をアシストするツールだ。Flow Machinesのコア技術となるFlow Machines Professionalは、作りたいスタイルに合わせたメロディやコードなどを提案する。

 AIによりさまざまな音楽を解析してルールを作りだし、先端ソフトウエア技術により、クリエーターの構想のもと、多様なスタイルのメロディを自由自在に生成する。AIが提案するメロディをクリエーターが選び楽曲を制作するという、クリエーターとAIの共同作業が実現するという。

 Flow Machinesの楽曲が展開される「Tokyo LosT Tracks -サクラチル-」は、オリジナルのループアニメーションと共にチルアウトミュージックを配信するYouTubeチャンネルだ。チルアウトとは、落ち着く、リラックスするという意味で、日本ではチルアウトミュージックを環境音楽と訳すこともある。

 ソニーCSLは、1996年からパリを拠点に音楽に関する研究を行っている。2012年には、音楽でクリエーターの創造性拡張を目指し研究開発や実装を行うプロジェクトとして、Flow Machinesを発足。現在は東京とパリで開発を進めているという。こうした取り組みによって、AIにより誰もが作曲できる時代に一歩近づいたといえるかもしれない。(記事:Kei_T・記事一覧を見る

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