感染症対策を一歩前へ 「非接触」の機器やサービスへの注目が高まる

2020年3月22日 18:29

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記事提供元:エコノミックニュース

様々な分野で感染予防の取り組みが始まっているが、中でも今注目されているのが「接触感染」への対策だ

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世界規模で感染が拡大している新型コロナウイルス。国内でも連日、新型コロナウイルス関連のニュースがひっきりなしに流れ、最大の関心事になっている。

様々な分野で感染予防の取り組みが始まっているが、中でも今注目されているのが「接触感染」への対策だ。

たとえば、マクドナルドでは3月11日から同社の宅配サービス「マックデリバリー」で、届け先の備考欄に「非接触デリバリー希望」と入力し、クレジットカードでオンライン決済すれば、配達員による直接の手渡しではなく商品を届ける「非接触デリバリーサービス」を当面の間実施することを発表した。また、ピザチェーンのドミノピザでは「あんしん受取サービス」、ピザハットでは「ピザ置き渡しサービス」という同様のサービスをすでに展開している。いずれも、注文された袋入りの商品を玄関先などに置いた後、配達員は2m以上離れ、利用客の受け取りを確認するというものだ。抵抗を感じる人も少なからずいるようだが、この騒ぎの中、少しでもリスクを減らすというこの対応はおおむね好評のようだ。

また、関西ペイント〈4613〉が販売している「接触感染対策テープ」にも注目が集まっている。これは、抗菌・抗ウィルス機能をもつ漆喰塗料(消石灰)を塗布したシートタイプのテープをドアノブや手摺りに貼るだけで簡単に感染対策をおこなうことができるというもので、インフルエンザに対する抗ウイルス試験(A亜型 H5N1(新型鳥インフルエンザ)ウイルス感染価測定結果)では、ウイルス量が99.8%も減少することが確認されている。

さらに、最新のセンサを利用した「非接触スイッチ機能」を搭載した機器類も人気が高まっているようだ。代表的なところでは、照明やドアの開閉スイッチ、消毒剤の噴霧器、自動で開閉するゴミ箱など、見渡してみれば、ここ数年の間に随分、非接触の機器類が世の中に出回ってきている。人が近づいただけで便座が開いたり、手をかざしただけで洗浄してくれるトイレを例に見ても、利便性に加えて、非接触により衛生状態を確保できることが、これら製品の普及要因とみて良いだろう。

とくに日本では、ローム〈6963〉などの電子部品メーカーが、近接センサ、赤外LED、受光素子など、非接触センサに最適な光学部品を開発、量産していることも心強い。ロームの光学部品はすでに、スマートフォンの画面消灯を行う近接センサや照明用の非接触スイッチなどにも搭載が進んでいるようで、更なる技術の発展が期待されている。今後、こういった光学部品を搭載した、非接触で操作が可能な製品は、医療器具や外食産業などの需要を中心にますます伸びていくのではないだろうか。

3月16日には、フランスのマクロン大統領が、フランス全土で17日から少なくとも15日間の外出制限を実施すると発表するなど、世界中がウイルス対策で混とんとしている。もちろん、手洗いやうがいなどの感染予防や、可能であれば外出時にはマスクの着用などの感染拡大防止策は何よりも重要だ。それに加え、インフルエンザなど、今後の感染症対策のためにも、非接触機器やサービスの導入が感染拡大防止の一助になるかもしれない。(編集担当:藤原伊織)

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