17日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で5日続落、一段の景気減速を警戒

2020年3月17日 16:49

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記事提供元:フィスコ


*16:49JST 17日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で5日続落、一段の景気減速を警戒
17日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.61ポイント(0.34%)安の2779.64ポイントと5日続落した(上海A株指数は0.34%安の2912.87ポイント)。2月3日以来、約5週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

一段の景気減速を警戒。16日に公表された今年1~2月の各種統計では、小売売上高や鉱工業生産、固定資産投資などが軒並み予想以上に減少した。この内容を踏まえ、景気の冷え込みが懸念される流れ。うち豪マッコーリーグループは、中国の1~3月期成長率がマイナス6%に縮小すると予測している。新型コロナウイルスを巡っては、中国本土での感染拡大は終息しつつあるが、欧州や米国など他の国・地域では歯止めがかかっていない。サプライチェーンの寸断による経済活動の縮小懸念が依然として続いている。

業種別では、不動産の下げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)が3.5%安、金地集団(600383/SH)が2.8%安で引けた。空運株も安い。中国国際航空(601111/SH)が2.8%下落した。このほか食品飲料株、自動車株、医薬品株、資源・素材株、インフラ関連株、公益株なども売られている。

半面、ハイテク株の一角はしっかり。光ファイバー・ケーブルメーカーの江蘇亨通光電(600487/SH)が6.0%高、業務ソフト大手の用友網絡科技(600588/SH)が5.8%高で取引を終えた。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.08ポイント(0.48%)安の222.98ポイント、深センB株指数が10.56ポイント(1.22%)安の856.06ポイントで終了した。

【亜州IR】《FA》

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