サマータイムにより深刻な交通事故のリスクが6％上昇するという調査結果

　米国や欧州などの一部で導入されている、夏期に時計を1時間早める「サマータイム」は日本でも一時導入が議論されたもの、結局導入は行われなかった。その際にはサマータイムの弊害についても議論されていたが、このたび新たな研究結果として、サマータイムによって交通事故リスクが上昇するという研究結果が発表された（Current Biology誌掲載論文）。

　すでに、サマータイムの導入によって睡眠障害や循環器疾患などが増え、それによって交通事故のリスクが上昇するという調査結果は公表されているが（過去記事）、今回の調査では全米で1996年から2017年までに発生した深刻な交通事故約73万件の記録を分析し、より具体的な統計結果をまとめている。その結果、サマータイムによって深刻な交通事故のリスクは6％上昇するという結論が得られたという。

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