3日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、インフラ関連に買い継続

2020年3月3日 17:10

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記事提供元:フィスコ


*17:10JST 3日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、インフラ関連に買い継続
3日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比21.97ポイント高(+0.74%)の2992.90ポイントと続伸した(上海A株指数は0.74%高の3136.39ポイント)。

中国の財政出動強化がプラス。現地メディアが2日報じたところによれば、これまで雲南、河南、福建など7省が重点プロジェクト投資計画を発表した。その総額は約25兆人民元(約389兆円)に上るという。また、新型コロナ発生源の武漢市を抱える湖北省で、新規の感染者数が足元で1カ月ぶりの低水準にとどまったことも買い安心感につながった。各地で感染の警戒レベルが引き下げられていることもあり、経済活動が早期に回復するとの期待感が広がっている。

業種別では、ゼネコン発電設備のインフラ関連がしっかり。中国交通建設(601800/SH)が4.7%高、東方電気(600875/SH)が4.4%高で引けた。消費関連株も上げが目立つ。スーパーマーケット大手の永輝超市(601933/SH)が3.1%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.5%高で取引を終えた。ハイテク株や医薬品株、発電株、運輸株、自動車株、金融株の一角なども買われている。

半面、不動産株の一角はさえない。金地集団(600383/SH)が2.8%下落した。前日に急伸したセメント株も反落している。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.51ポイント(0.21%)高の238.59ポイント、深センB株指数が3.59ポイント(0.38%)安の931.68ポイントで終了した。
【亜州IR】《FA》

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