クラウドソーシングの副業は稼げないのか? (2)「プロジェクト案件」

2020年3月2日 06:57

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 クラウドソーシングの副業で稼ぐなら、プロジェクト案件は避けて通れない。第1回では、タスク案件について触れた。タスク案件は、安定した副業収入は得にくいが、そこからステップアップするのに最適なものが、プロジェクト案件でもある。

【こちらも】クラウドソーシングの副業は稼げないのか? (1) 「タスク案件」

 本記事では、プロジェクト案件で安定した副業収入を得る方法について考えていきたい。

■プロジェクト案件はタスク案件よりも高単価が多い

 クラウドソーシングの仕事には、タスク形式、コンペ形式に加え、プロジェクト形式がある。このプロジェクト案件は、発注者と受注者がWEB上でコミュニケーションを取りながら仕事を進めていく方式だ。そして、その多くがタスク案件よりも高単価だ。

 タスク案件は、公開された仕事に受注者がアクセスする。一方、プロジェクト案件は発注者がプロジェクトの募集情報を掲載し、受注者がそれに応募する流れだ。応募から採用の段階で、受注者は競争に参加する。もちろん、採用されるためには、アピールも必須だ。

 そして採用されれば、発注者とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていく。タスク案件と比べ、プロジェクト案件は格段にコミュニケーションを求められる。しかし、ワークフローはむしろ一般的な仕事に近い。

■自分に合った仕事を見つけることがプロジェクト案件で稼ぐ鍵

 プロジェクト案件は、適切に仕事を選ぶことで、安定した副業収入を得ることができる。ライティングを例にとると、プロジェクト案件は「文字単価」で報酬が提示されることが多い。文字単価が高ければ、文字数に応じてそれだけ報酬も上がる。しかし、同時に高いスキルや専門性も求められる点に注意が必要だ。

 とりわけ初心者の場合は、高単価のプロジェクト案件に応募しても、採用されないことが多々あるだろう。ライバルに差をつけるには、実績、スキル、自己アピールは不可欠だからだ。だからといって、低すぎる文字単価で仕事を請け負うのもまた問題だ。

 プロジェクト案件の中には、初心者でも気軽に経験とスキルが得られるとする、低単価案件も多数存在する。だが例えばライティング案件で言えば、0.1円や0.2円といった文字単価であれば、避けるのが賢明だ。ライティングの文字単価は、受注者の作業範囲によって適切な報酬額の相場が決まっている。だから単価が適正なものであるかは、しっかり見定めなければならない。

 経験と実績を積み重ねれば、自ずと単価は上がっていき、副業収入も上向いてくる。評価が高く、かつ過去の実績を公開すれば、スカウトの仕事もやってくるようになるのだ。地道なステップアップを重ねていけば、クラウドソーシングの副業で稼ぐことは十分に可能だろう。(記事:西島武・記事一覧を見る

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