ユーロ週間見通し:弱含みか、ユーロ圏の製造業関連指標が手掛かり材料に

2020年2月15日 15:01

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記事提供元:フィスコ


*15:01JST ユーロ週間見通し:弱含みか、ユーロ圏の製造業関連指標が手掛かり材料に
■弱含み、ドイツの政治不安強まる

先週のユーロ・ドルは軟調推移。メルメル独首相後継者のクランプカレンバウアー氏(CDU党首)が辞任を表明し、ドイツの政治不安が台頭したことや、ユーロ圏の12月鉱工業生産は4年ぶりの低水準に落ち込んだことが嫌気された。リスク回避のユーロ売り・米ドル買いが活発となり、ユーロ・ドルは1.0827ドルまで下落した。取引レンジ:1.0827ドル-1.0958ドル。

■弱含みか、独政治不安を嫌気したユーロ売り継続も

今週のユーロ・ドルは弱含みか。メルケル独首相の後任人事を巡って連立与党は分裂に向かうとの懸念も浮上しており、ドイツの政治不安を嫌気したユーロ売りは継続する見込み。域内経済の一段の減速が警戒されていることも、ユーロの下押し要因となる。

予想レンジ:1.0700ドル−1.0900ドル

■弱含み、域内経済の減速懸念強まる

先週のユーロ・円は弱含み。一時119円を下回る場面があった。ドイツの政治不安やユーロ圏経済の成長減速への懸念が強まり、短期筋などによるユーロ売り・円買いが観測された。リスク選好的な米ドル買い・円売りが週末前に縮小したことも、ユーロ・円相場を圧迫した。取引レンジ:118円87銭−120円34銭。

■弱含みか、ユーロ圏の製造業関連指標が手掛かり材料に

今週のユーロ・円は弱含みか。独連立与党の分裂懸念は消えていないことから、ドイツの政治不安を嫌気したユーロ売りは継続する可能性がある。ドイツやユーロ圏の製造業関連の経済指標が市場予想を下回った場合、欧州中央銀行(ECB)の緩和方針は長期化するとの思惑が強まることもユーロ売り材料となる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・19日:12月経常収支(11月:+339億ユーロ)
・21日:2月マークイット製造業PMI(1月:47.9)
・21日:2月マークイットサービスPMI(1月:52.5)

予想レンジ:117円50銭−120円50銭《FA》

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