概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は反発、インフラ関連の上昇も指数をサポート

2020年1月24日 09:46

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記事提供元:フィスコ


*09:46JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は反発、インフラ関連の上昇も指数をサポート
【ブラジル】ボベスパ指数 119527.6 +0.96%
23日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1136.2ポイント高(+0.96%)の119527.6で取引を終えた。116906.00から119534.8まで上昇した。

売りが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。レアルの対米ドル為替レートが続伸していることを受け、ブラジル株への買いが継続。また、中国における新型肺炎の感染拡大について、世界保健機関(WHO)が非常事態宣言を見送ったことも過度な不安をやや後退させた。

【ロシア】MICEX指数 3141.20 -1.05%
23日のロシア株式市場は3日続落。主要指標のMOEX指数は前日比33.42ポイント安(-1.05%)の3141.20で取引を終了した。3170.41から3135.15まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を拡大させた。中国での新型肺炎の伝染拡大が引き続き懸念され、リスク回避の売りが広がった。また、中国政府が複数都市での移動制限措置を実施したことなども同国の景気減速懸念を高めた。ほかに、原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 41386.40 +0.66%
23日のインドSENSEX指数は反発。前日比271.02ポイント高(+0.66%)の41386.40、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同73.45ポイント高(+0.61%)の12180.35で取引を終えた。

前半は上げ幅を縮小させる場面もあったが、その後は再び買い戻された。連日の下落で値ごろ感が強まり、買い戻しが優勢。また、インフラ関連の上昇も指数をサポート。政府によるインフラ投資への拡大報告などが好感されたもようだ。ほかに、外国人投資家(FII)が買い越しに転じたことが支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2976.53 -2.75%
23日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比84.23ポイント安(-2.75%)の2976.53ポイントと反落した。約1カ月ぶりの安値水準にまで下落し、心理的節目の3000を今年初めて割り込んでいる。

大型連休を前にリスク回避の動きが強まる流れ。武漢市で最初に発生した新型ウイルス肺炎は、22日までに患者数が500人を超え、うち死亡は17人を数えている。春節の大型連休を目前に控え、さらなる感染増が危ぐされる状況だ(本土市場は24-30日に休場)。また、発生源の武漢では、23日午前10時から航空機の出発便や市外に向かう列車の運行を停止する緊急措置がとられている。感染拡大を防ぐためとはいえ、当局が強硬手段をとったことで、投資家の不安心理が高まった。指数は中盤から一段安となっている。《CS》

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