17日の米国市場ダイジェスト:上昇、連日の最高値更新

2020年1月20日 08:29

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記事提供元:フィスコ


*08:29JST 17日の米国市場ダイジェスト:上昇、連日の最高値更新
■NY株式:上昇、連日の最高値更新

米国株式相場は上昇。ダウ平均は50.46ドル高の29348.10、ナスダックは31.81ポイント高の9388.94で取引を終了した。中国の12月鉱工業生産や小売売上高が市場予想を上振れ、アジア・欧州株がほぼ全面高となり買いが先行。12月住宅着工件数が堅調推移となったことも好感された。一方で、主要株価が最高値圏で推移していることから利益確定の動きが広がり、上値は限られた。セクター別では、保険や消費者サービスが上昇する一方でエネルギーや食品・生活必需品小売が軟調。

昨日に時価総額が初めて1兆ドルを上回った検索大手のアルファベット(GOOGL)が続伸。米中関係改善への期待から、中国での売上比率の大きい建設機械のキャタピラー(CAT)や汎用化学品事業のダウ(DOW)が堅調推移。写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)や半導体のクアルコム(QCOM)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇。一方で、鉄道のCSX(CSX)は、決算内容が嫌気され下落した。

20日(月)はキング牧師誕生日の祝日の為、米国株式相場は休場。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル110.15円、米経済指標は強弱まちまち

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円21銭まで上昇後、110円05銭まで弱含んで、110円15銭で引けた。米国の12月住宅着工件数が13年ぶり高水準となったため成長拡大期待に米債利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。しかし、その後発表された米1月ミシガン大消費者信頼感指数速報値や11月JOLT求人件数が予想を下回ったためドル買いが後退。

ユーロ・ドルは、1.1112ドルから1.1086ドルまで下落して1.1090ドルで引けた。ユーロ・円は、122円37銭から122円13銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.3056ドルから1.3007ドルまで下落した。英国の低調な経済指標を受けて、英国の金利先物市場で中銀が今月の会合で利下げに踏み切る確率が上昇したためポンド売りに一段と拍車がかかった。

ドル・スイスは、0.9662フランから0.9696フランまで上昇した。


■NY原油:小幅反発、米石油掘削リグ稼働数の増加で上値重い

17日のNY原油先物2月限は小幅反発(NYMEX原油2月限終値:58.54 ↑0.02)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.02ドルの1バレル=58.54ドルで通常取引を終えた。米国の週次国内石油掘削リグ稼働数が4週間ぶりに増加したため、供給拡大を織り込む売りで上値の重い展開となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.71ドル -0.01ドル(-0.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 57.51ドル +1.07ドル(+1.90%)
ゴールドマン・サックス(GS)249.46ドル -0.26ドル(-0.10%)
インテル(INTC) 59.60ドル -0.06ドル(-0.10%)
アップル(AAPL) 318.73ドル +3.49ドル(+1.11%)
アルファベット(GOOG) 1480.39ドル +28.69ドル(+1.98%)
フェイスブック(FB) 222.14ドル +0.37ドル(+0.17%)
キャタピラー(CAT) 147.78ドル +0.94ドル(+0.64%)
アルコア(AA) 17.69ドル -0.09ドル(-0.51%)
ウォルマート(WMT) 114.96ドル -0.94ドル(-0.81%)
スプリント(S) 4.82ドル -0.10ドル(-2.03%)《SF》

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