イベント前の模様眺めムード/後場の投資戦略

2020年1月15日 12:22

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23914.88;-110.29TOPIX;1731.10;-9.43

[後場の投資戦略]

 米中貿易交渉での第一段階目の合意署名を前に、本日の東京市場では模様眺めムードが広がっている。市場では、米中貿易交渉における第二段階目以降の交渉の決着自体に時間を要するとの見方が優勢となっており、署名式前後での両国からのガイダンスを注視したいとする向きも根強いだろう。足元で強い動きをみせていたソニー<6758>やハイテク株に対してもいったんは利食い売りがみられており、決算発表やレーティングに絡んだ個別物色を除くと総じて内需・ディフェンシブ銘柄が物色の主体となっている。

 日経平均は前述したイベントを控えて節目の24000円を前にした上値の重さが意識される一日となりそうだ。また、足元でNT倍率も再び拡大基調となっており、225型銘柄優位の地合いである点は否めず、東証1部市場での物色の広がりには期待はしにくいだろう。一方で、日経JASDAQ平均は前引け時点でプラス圏を確保しているほか、東証マザーズ指数も前引け前にプラスに転じる場面があった。短期資金は活発に動いているとみられており、全体相場の身動きが取りにくい分、外部環境に左右されにくいとされる内需・ディフェンシブ銘柄のほか、新興市場へとより関心が向かいやすくなりそうだ。《AK》

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