ジル サンダー 2020-21年秋冬メンズコレクション、伝統的なテーラードと意図的なアンバランス

2020年1月14日 20:27

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記事提供元:ファッションプレス

 ジル サンダー(JIL SANDER)は2020-21年秋冬メンズコレクションをイタリア・フィレンツェで開催されたピッティ・イマジーネ・ウォモで発表した。


■舞台はピッティ・イマジーネ・ウォモに

 ジル サンダーが今季のメンズコレクションを発表する場に選んだのが、世界最大の見本市であるピッティ・イマジーネ・ウォモ。新たなコレクションは会場の雰囲気にぴったりと合った、上質なテーラードスタイルが主流だ。

■再定義するテーラリングと独自の解釈

 今回クリエイティブディレクターであるルーシー&ルーク・メイヤー夫妻は、自分たちのテーラリングを再定義した。基盤となるトラディショナルでオーセンティックなテーラードスタイルに、独創的なポイントを追加していく。例えば、ジャケットではラペルの上にシルクの襟を重ねることで独自性を演出。ゆったりとしたシルエットとハイウエストのデザインを組み合わせたセットアップのスラックスは、モダンな雰囲気を漂わせる。

 異素材を重ね合わせるレイヤードスタイルは、ジャケット同様にトップスの着こなしにも展開。ロング丈のオーガニックコットンシャツの上には、フェルトウールを重ねて。歩く度に揺れるサイドのベルトのようなパーツも目を惹く。

 レイヤードだけでなく、異素材同士のパーツをドッキングする手法も。伝統的なプロポーションとディテールで構築し、丈を伸ばしたバイカージャケットは、レザーのボディとウールのスリーブをドッキング。ランウェイのルックでは、その上から更に質感の異なるオーバーコートを着用した、複雑でストラクチュアルなスタリングを提案している。

■意図的なアンバランス

 また、異素材の合わせの他に、規則的なパターンやパーツの配置と不規則で緩やかなシルエットの共存、ボタンとホールの数の不一致など、アイテムの随所で意図的にアンバランスさを演出しているのも特徴だろう。実験的にも感じられる試みだが、全く不自然さを感じさせないその様相が、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻によるデザインの計算高さを示している。


■シルバーのモチーフを輝かせて

 そして、首元や胸元、フロントを横断するように飾ったシルバーもランウェイ上で輝きを放った。服本体に取り付けられたものからネックレスやブローチなど、その形式は様々。抽象的なシェイプで硬貨や鷲などのモチーフを象った。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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