部屋のイメージからAIが物件探し アヴァントなどが開発

2020年1月14日 16:36

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感性語による検索システムのイメージ(画像:アヴァントの発表資料より)

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 不動産業者向けのシステム開発などを手がけるアヴァント(東京都中野区)は14日、「おしゃれ」「落ち着く」などといった主観的なイメージからAIが不動産物件を検索するシステムを、電気通信大学(東京都調布市)と共同で開発したと発表した。

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 従来は、最寄り駅からの距離や部屋の広さ、間取りなどの情報がなければ不動産物件を検索できなかったが、このシステムが実用化されると、顧客のイメージから物件を探すことができるようになるという。

 アヴァントは、大手不動産仲介会社のシステム開発やコンサルティングを行っており、画像を使った物件検索システムや検索用の画像処理などに定評がある。しかし物件を検索するには場所や立地条件、間取りといった条件を入力する必要があり、部屋の雰囲気のイメージだけからでは検索ができなかった。

 このため、コンピューターを使った画像の認識や解析、検索など新たな画像処理技術の研究に取り組んでいる電通大人工知能先端研究センター、高橋裕樹准教授の研究室と共同で、人間に近い感覚で物件を検索できるAI技術の開発に取り組んできた。

 今回のシステムでは、物件の画像をもとに部屋のイメージを表現する「画像特徴ベクトル」を生成。一方で「明るい」「おしゃれ」「落ち着く」「広びろ」などといった「感性語」からも「感性ベクトル」を生成し、互いに対応させることで、物件を検索する。

 これによって、立地条件や間取りなどの具体的な情報がなくとも、「こんな部屋がいい」という漠然したイメージだけから、物件の候補を選ぶことができるようになる。不動産物件に対する「感性語」という概念を取り入れることで、イメージによる検索が可能になったという。

 両者は、今回のシステムを「物件情報検索システム、物件情報検索方法、および物件情報検索プログラム」と名付け、基本特許を出願した。アヴァントでは「お客さまが理想として描いている生活空間のイメージに合った物件探しのお手伝いができるよう、今回のシステムを今後、広く不動産会社に提供してきたい」としている。

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