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産業革命以降、米国人の体温が下がり続けているという研究成果

2020年1月13日 21:01

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記事提供元:スラド

産業革命以降、米国人の体温が下がり続けているという研究成果をスタンフォード大学の研究グループが発表した(論文スタンフォード大学のニュース記事SlashGearの記事)。

米国では37℃(98.6℉)が平熱とされているが、これは1851年にカール・ラインホルト・アウグスト・ヴンダーリヒがドイツ・ライプチヒで25,000人の患者を検温した100万件以上の腋窩体温データに基づいて確立したものだ。しかし、ビッグデータを利用した最近の研究では舌下体温の中央値が36.6℃となるなど、平熱37℃は高すぎると考えられている。このような差異が生じた理由として、検温方法や体温計の品質の違い、感染症の減少による慢性的な炎症の減少などが挙げられていた。

今回の研究は1862年~1930年および1971年~1975年、2007年~2017年に実施された3つのコホート研究データを分析したものだ。被験者の年齢と身長、体重の違いを考慮した調整の結果、誕生年が10年進むごとに体温の中央値は男性で0.03℃、女性で0.029℃低くなることが判明したという。近代のコホートでは体温計が同様に較正されていたことが期待され、舌下体温は腋窩体温よりも1℃ほど高くなるため、体温計の品質や測定方法が長期的な体温低下の原因になったとは考えられず、生理学的な差異が原因と考えられるとのこと。

生理学的な差異としては健康状態の向上のほか、空調の普及により気温変化の少ない場所で過ごす時間が長くなった点も挙げている。そのため、今回の研究成果は経済的に豊かな国の人々について、体温の中央値が産業革命以前と比べて1.6%低くなったことを示すものとのことだ。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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