NASAの系外惑星探索衛星TESS、ハビタブルゾーンで地球サイズの系外惑星を初発見

2020年1月13日 06:33

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記事提供元:スラド

NASAの系外惑星探索衛星TESSがミッション開始以来初めてハビタブルゾーン内に位置する地球サイズの系外惑星を発見したそうだ(NASAのニュース記事GeekWireの記事Mashableの記事SlashGearの記事)。

TESSは全天を26分割した各セクターをそれぞれ27日ずつ観測し、恒星の手前を天体が通過する際の明るさの変化をとらえるトランジット法により天体を検出する。ケプラー宇宙望遠鏡のミッションで対象としていた恒星の30倍~100倍程度明るい恒星が対象のため、地上の望遠鏡や宇宙望遠鏡での追跡調査もはるかに容易だという。

今回ハビタブルゾーン内で発見された地球サイズの系外惑星は「TOI 700 d」と呼ばれる。主星のTOI 700はかじき座に位置する赤色矮星で地球からの距離は100光年と少し、大きさは太陽の40%程度、表面温度は太陽の半分程度となる。TOI 700 dを追跡調査したのは1月に退役を控えたスピッツァー宇宙望遠鏡で、大きさとハビタブルゾーンに位置することを確認して新たな成果を上げた。

TOI 700系では3つの系外惑星が見つかっており、最も内側の軌道を10日で周回するTOI 700 bはほぼ地球と同じサイズで、岩石惑星とみられている。中間の軌道を16日で周回するTOI 700 cはガス惑星で、地球の2.6倍の大きさ。ハビタブルゾーンに位置するのは最外周を37日で周回するTOI 700 dのみで、地球よりも20%大きいとのこと。3つの系外惑星はすべて自転と公転が同期しており、常に同じ面が主星に照らされていると考えられている。

TOI 700 dについてはスピッツァー宇宙望遠鏡のデータを元にさまざまな環境モデルが作られているが、常に同じ面が主星に照らされていることから地球の環境とは大きく異なるとみられる。

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