「あったらいいな」の小林製薬のM&Aに寄せる期待

2020年1月8日 17:06

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 小林製薬が私にとり、どんなに有難い新商品を提供してくれるのかを期待して待っている。周知の通り同社のコーポレート・スローガンは「“あったらいいな”をカタチにする」。

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 今冬は「暖冬」の予想だという。が、私は脊柱管狭窄症を患ってからというもの冬場は「腰から右足にかけての痺れ、痛み」との闘いを余儀なくされている。整形外科医の判断で「神経的痛みを和らげるための点滴」を週に1回受けながら、「腰痛がらみには血流の促進が大事」と言われ尾骶骨の上部左右に縦に2枚の使い捨てカイロを張りながら凌いでいる。

 そんな冬場を目前に小林製薬が、吸収合併を発表した。相手は「カイロ」分野進出に当たり2001年に子会社化した桐灰化学。大正4年(1915年)に「カイロ灰」の発売に始まり「暖」を主軸とした商品の開発・販売(使い捨てカイロ、足の冷えない不思議なくつ下等)を展開してきた企業である。

 今回の措置について桐灰化学は「弊社が長らくの間に培ってきた技術力を活かし、国内外のカイロ・温熱製品の新商品開発や販売力を強化し競争力を高めるために必要だと判断した」としている。桐灰化学の技術力を活かし、よりよい「(私にとって)あったらいいな」という商品の登場を念じている。

 ところで、小林製薬に対する担当アナリストの評価は「芳香剤(ブルーレット、サワデー)や、すりこみが容易な外用消炎鎮痛剤(アンメルツ)、アイボン(コンタクト洗眼薬)など本邦初の商品が多い。そして既存部門の広がり・深堀商品の開発に注力している。加えてここにきて見せたような、新たに不眠などの各種疲労に対する処方として漢方薬分野に進出するなどの動きもみせる。派手さこそないが着実な歩みを続けている」で一致している。

 そして小林製薬は、株式投資の対象としても妙味大の企業といえる。前12月期まで21期連続して最終増益を継続、過去最高純益の更新を続けている。今期も「3.3%の増収(1730億円)、3.8%の営業増益(273億円)、5.4%の最終増益(190億円)、2円増配68円配(22期連続増配)」計画で立ち上がり、開示済みの1-9月期の計画に対する進捗率は「68%、74%、80%」と着地に不安はない。

 ちなみに同社の株を17年1月(17年12月期)の初値で買い、本校作成時点まで保有していると、原資は株価パフォーマンスだけで75%近く増えている。「あったらいいな」といえる株の一角といえよう。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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