6日の中国本土市場概況:上海総合0.01%安で小幅続落、空運セクターに売り

2020年1月6日 16:55

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:55JST 6日の中国本土市場概況:上海総合0.01%安で小幅続落、空運セクターに売り
週明け6日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.38ポイント(0.01%)安の3083.41ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、0.39ポイント(0.01%)安の3230.80ポイントで取引を終えている。

先週末の軟調地合いを継ぐ流れ。米国とイランの対立激化を受け、産油国が集中する中東地域の地政学リスクが高まっている。原油相場の先高観が強まるなか、経済活動の足かせになるとの不安も続いた。時間外取引のWTI原油先物は、約1年2カ月ぶりの高値水準まで上昇している。中国の金融緩和期待などを支えに指数はプラス圏で推移する場面がみられたものの、引けにかけて再び売りが優勢となった。

業種別では、空運が安い。中国国際航空(601111/SH)が3.9%下落した。セメント株もさえない。安徽海螺セメント(600585/SH)が2.5%安と値を下げた。医薬品株、発電株、金融株、不動産株も売られている。

半面、エネルギー株は高い。業界大手の中国石油天然気(601857/SH)が4.7%上昇した。産金株や非鉄株、自動車株の一角も買われた。

農業関連株も物色される。「中国の二大国有化学グループ、中国中化集団(シノケム)と中国化工集団(ケムチャイナ)は農業関連業務を統合する」と伝わり、業界再編の思惑が広がっている。同グループ傘下企業では、安徽セン銀高科種業(300087/SZ)がストップ高、安道麦(200553/SZ)が3.4%高で取引を終えた。このほか遺伝子組み替え作物に対する期待感も先行。種子卸売りの甘粛省敦煌種業(600354/SH)がストップ高、トウモロコシ加工の万向徳農(600371/SH)が6.7%高で引けた。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.22ポイント(0.08%)安の261.54ポイント、深センB株指数が2.25ポイント(0.23%)安の969.73ポイントで終了した。

【亜州IR】《FA》

関連記事