米ボーイング、B737MAXの生産を2020年1月で停止

2019年12月19日 16:14

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ボーイング737 MAX 8型機(c)123rf

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●安全承認の遅れ、運航再開にめど立たず

 米ボーイングは16日、同社が生産しているB737MAXについて、2020年1月から生産を停止すると発表した。2度の墜落事故を起こし、同機は運航停止になっていた。事故後、アメリカ航空局(FAA)からの安全性に関する認証取得が遅れており、今後も運航再開へのめどが立たないことから生産停止となった。これに伴って、工場の閉鎖や従業員の解雇は行わないと同社は発表している。

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●全世界の航空会社に影響

 ボーイングが生産しているB737MAXは、これまで運航され、世界的にベストセラーとなっているB737シリーズの最新版で、日本を含む世界中の航空会社から受注を集めている。既に多くの機体が顧客に引き渡しされており、現在、それらの機体は地上での待機を余儀なくされている。

 B737MAXは、現在も月間約40機ペースで生産されていたが、納入が見合わされていたため、ボーイングでの在庫は約400機にまで増えていた。

●生産の再開は未定、今後も不透明

 ボーイングは、生産の再開について未定としている。また、既に顧客に引き渡されている機体についても、運航再開ができる時期については明言していない。B737MAXは2度の墜落事故後から機体のシステム面の問題を指摘されており、その問題が解決されていない状況である。

 ボーイングは当初、年内にもFAAからの安全認証が得られるとの見通しを示していたが、FAAが慎重な姿勢を示していることから、運行再開は来春以降にずれ込むとみられている。

●日本企業への影響は限定的

 今回のボーイングの生産中止を受けて、気になるのが日本経済への影響である。ボーイングは日本企業と関係が深く、同社が製造している機体には日本メーカーの部品が使用されており、アメリカへ輸出されている。

 しかし、日本企業が主に製造に関わっているのは、B787やB777型機であり、B737MAXについては全体の数%のため、日本企業への影響は小さいと見込まれている。一方でボーイングの売り上げの大幅な割合を占めている主力機種だけに、アメリカ経済への影響は大きいと見込まれている。(記事:speedbird・記事一覧を見る

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