概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は続伸、海外市場の上昇が好感

2019年12月13日 09:38

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記事提供元:フィスコ


*09:38JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は続伸、海外市場の上昇が好感
【ブラジル】ボベスパ指数 112199.74 +1.11%
12日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1235.88ポイント高(+1.11%)の112199.74で取引を終えた。110963.1から112444.7まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。利下げの実施が好感され、ブラジル株に買いが継続。ブラジル中央銀行は日本時間12日未明、政策金利を5.00%から4.50%引き下げると発表した。また、米中通商協議の前進期待が高まっていることや、欧米市場の上昇などもブラジル株の支援材料となった。米国は中国に対して15日に予定される追加関税の中止と既存関税措置の減額を提案したと報じられた。

【ロシア】MICEX指数 2982.86 +0.96%
12日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比28.46ポイント高(+0.96%)の2982.86で取引を終了した。2965.10から2996.82まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。海外市場の上昇が好感され、ロシア株にも買いが広がった。また、堅調な経済指標も支援材料。10月の輸出入はともに予想以上に伸びた。また、7-9月期の国内総生産(GDP)成長率(速報)も予想とおり1.7%で着地した。このほか、ガスプロム(GAZP)の増配報告が同セクターの支援材料となった。

【インド】SENSEX指数 40581.71 +0.42%
12日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比169.14ポイント高(+0.42%)の40581.71、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同61.65ポイント高(+0.52%)の11971.80で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。欧米市場が堅調だったことを受け、インド株も買いが広がった。国内では、政府が不良債権の処理支援策を打ち出す予定だとの報道が指数をサポートした。

【中国本土】上海総合指数 2915.70 -0.30%
12日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.72ポイント安(-0.30%)の2915.70ポイントと6日ぶりに反落した。

買い手控えムードが漂う。対中関税「第4弾」の発動期限が15日に迫るなか、米中通商協議の進展を見極めたいとするスタンスが強まった。また、指数は前日まで5日続伸し、約3週ぶりの高値水準を切り上げていただけに、利食い売りも出やすい環境となっている。ただ、下値は限定的。翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」が12日に終了するとみられるなか、当局が追加の経済対策を打ち出すとの観測が流れた。《CS》

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