概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は小反発、米中通商協議の前進期待が高まる

2019年12月10日 10:37

印刷

記事提供元:フィスコ


*10:37JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は小反発、米中通商協議の前進期待が高まる
【ブラジル】ボベスパ指数 110977.2 -0.13%
9日のブラジル市場は6日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比148.6ポイント安(-0.13%)の110977.2で取引を終えた。111453.00から110869.9まで下落した。

プラス圏で推移した後は後半はマイナス圏に転落した。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、欧米市場がおおむね軟調な展開を示したこともブラジル株の売り圧力を強めた。ほかに、米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催(10-11日)を控え、慎重ムードが強い。

【ロシア】MICEX指数 2945.03 +0.56%
9日のロシア株式市場は小幅続伸。主要指標のMOEX指数は前日比16.27ポイント高(+0.56%)の2945.03で取引を終了した。2926.10から2947.68まで上昇した。

おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。石油輸出国機構(OPEC)の減産が原則的に合意されたことが引き続き支援材料となり、資源の一角に買いが継続した。一方、指数の上値は重い。米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催(10-11日)を控え、積極的な買いは手控えられた。また、米国による対中追加関税の発動可否を見極めたいとのムードも強い。

【インド】SENSEX指数 40487.43 +0.10%
9日のインドSENSEX指数は小反発。前日比42.28ポイント高(+0.10%)の40487.43、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同16.00ポイント高(+0.13%)の11937.50で取引を終えた。

売りが先行した後は買い戻され、引けまで狭いレンジでもみ合った。米中通商協議の前進期待が高まっていることが指数をサポートした。

【中国本土】上海総合指数 2914.48 +0.08%
週明け9日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比2.46ポイント高(+0.08%)の2914.48ポイントと3日続伸した。

米中通商協議の進展期待が支えとなる流れ。国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は6日、米中通商協議の動向について「合意は近い。11月半ばの時よりも合意に近づいた状態かもしれない」と楽観した。それより先、中国は米国産大豆・豚肉の一部について、追加関税の対象外とする方針を表明している。《FA》

関連記事