「天気の子」に登場するホンダのスペシャル・スーパーカブが全国でお披露目

2019年12月4日 08:15

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(C)2019「天気の子」製作委員会

(C)2019「天気の子」製作委員会[写真拡大]

 上映中のアニメ映画「天気の子」(新海誠監督、2019年7月19日公開)に登場するピンクカラーのスーパーカブを、ホンダが忠実に再現して創った実車のスペシャル・スーパーカブ。今秋、東京・松屋銀座で開催された「天気の子」展で披露され話題になったが、12月下旬からの福岡を皮切りに全国各地で開催される「天気の子」展で公開されることになった。

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 「天気の子」は7月に公開され、インド・ニューデリーでの「インド日本映画祭」でも上映された新海監督の最新作。興行収入が100億円を突破して話題になった。

 映画の中で主人公の高校生・帆高が家出して出会った女子大生・夏美が乗り回すバイクが、スーパーカブ110。スーパーカブ90をはじめCB750F、CL90も持っているバイク好きというプロデューサーの川口典孝さんによると、新海監督は種子島での「秒速5センチメートル」のロケハンでスーパーカブに乗っていたそうで、映画に登場するのは「秒速5センチメートル」と「君の名は」に続いて3度目。「天気の子」にはホンダの軽自動車N-ONEも登場する。

 これに感動したホンダマガジンとホンダモーターサイクルジャパンのスタッフが企画し、ホンダものづくりセンターが協力して、劇中のスーパーカブを実車にしてしまったのが、このスペシャル・スーパーカブ。ピンクの塗装はオリジナル・カラーにこだわって新規に開発した。塗料の開発番号が夏美にちなんで「723」という懲りようで、夏美と帆高がかぶっているヘルメットのカラーもアニメに即したものにした。

 現在開催の決まっている「天気の子」展は福岡、岡山、長野、大阪の4カ所。内容は、展示されているスペシャル・スーパーカブにまたがり記念撮影ができるコーナーをはじめ、映画の中で描かれる東京の風景や映画制作の舞台裏に関わる資料の展示、物語の鍵となる気象現象の体験、オリジナル天気予報のデジタルサイネージなど。イベントが開催される会場の最新情報は、決まり次第展覧会公式サイトで順次発表される。

 スーパーカブの前身は自転車に後で取り付ける補助エンジンだった。初代のスーパーカブは1958年に「C100」として販売を開始。小型でパワフルな4ストロークエンジンを武器に世界的なロングセラー商品となった。特に21世紀に入ってからは急カーブで伸び、2017年10月、累計台数は1億台を突破した。現在のラインアップは「C125」「110」「50」など。初代の基本的なスタイルがずっと受け継がれ、2014年に乗り物では初めて立体商標の登録が認められている。

 「天気の子」展 巡回会場
 ・2019年12月26日~2020年1月6日 福岡・大丸福岡天神店
 ・1月22日~2月3日 岡山・天満屋
 ・3月19日~4月5日 長野・井上アイシティ21
 ・4月29日~5月11日 大阪・阪急うめだ本店(記事:澄・記事一覧を見る

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