マルマエは上値試す、20年8月期増収増益予想

2019年10月21日 08:58

小

中

大

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 マルマエ<6264>(東1)は、半導体・FPD製造装置向け真空部品などの精密切削加工事業を展開している。19年8月期は減収減益だったが、20年8月期は増収増益予想(下期偏重)である。受注残高は19年2月をボトムとして回復傾向である。収益拡大を期待したい。株価は水準を切り上げて戻り歩調だ。上値を試す展開を期待したい。

■半導体・FPD製造装置向けの精密切削加工事業

 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開している。

 パイオニアプラズマディスプレイ鹿児島工場の一部を取得し、18年4月出水事業所として稼働、電子ビーム溶接(EBW)関連の生産も開始した。19年2月には本社を出水事業所内に移転し、本社機能の充実や業務の効率化を推進している。

 作業補助・介護ロボットの開発(鹿児島大学と共同研究)では、18年7月第二種医療機器製造販売業の許可を取得し、医療機器製造業の登録を行った。

 中期事業計画(19年8月期~21年8月期)では目標として、売上高80億円、営業利益24億円(営業利益率30%)、資産ベースROIC20%(18年8月期実績16.4%)、負債ベースROIC15%(18年8月期実績11.8%)、配当性向30%以上(年間最低配当額10円、ただし最終損益が赤字となる場合は見直しを行う)を掲げている。

 また21年8月期までに医療機器部門の事業化、自社FA技術構築による生産性革新も推進する。設備投資額は市場動向を見ながら判断するため、出水事業所が稼働した18年8月期の24.5億円をピークとして減少する見込みだ。

■19年8月期減収減益、20年8月期増収増益予想

 19年8月期の非連結業績は、売上高が18年8月期比12.4%減の40億19百万円、営業利益が59.9%減の4億95百万円、経常利益が60.6%減の4億77百万円、純利益が49.6%減の4億36百万円だった。なお特別利益に企業立地補助金収入1億13百万円を計上している。配当は18年8月期比5円減配の年間15円(第2四半期末10円、期末5円)で、配当性向は44.8%である。

 受注減少(半導体分野18.0%減の28億97百万円、FPD分野26.6%減の7億57百万円、その他分野47.4%減の36百万円)で2桁減収だった。分野別売上高は半導体分野が6.7%減の31億81百万円、FPD分野が38.1%減の6億57百万円、その他分野が2.2倍の69百万円だった。さらに原価における材料費、労務費、減価償却費の増加、内部管理体制強化に伴う販管費の増加も影響して大幅減益だった。

 20年8月期の非連結業績予想は、売上高が19年8月期比21.9%増の49億円、営業利益が31.2%増の6億50百万円、経常利益が32.7%増の6億33百万円、純利益が0.8%増の4億40百万円としている。配当予想は19年8月期と同額の年間15円(第2四半期末10円、期末5円)で、配当性向は44.5%となる。

 分野別売上高の計画は、半導体分野が9.0%増の34億68百万円、FPD分野が2.0倍の13億42百万円としている。半導体分野は低水準推移だが、試作品の受注強化など、新規顧客獲得と受注品種拡充で下期の回復を見込んでいる。FPD分野は、中国で中小型有機EL設備投資が再開されることに加えて、EBWで真空チャンバー溶接工程までの一貫受注が貢献し、過去最高の売上高となる見込みだ。

 通期ベースでは、FPD分野のEBW工程が受注貢献して増収増益予想である。純利益は特別利益が一巡して横ばい予想である。なお売上高、利益とも下期偏重の計画としている。特に第1四半期は、売上停滞の中で株主総会費用や減価償却費の増加で利益が低水準となる。下期には新規顧客からの受注が貢献する見込みだ。通期ベースで収益拡大を期待したい。

 なお月次受注残高(速報値)を見ると、19年9月は半導体分野が4億29百万円(前月比9.7%増、前年同月比29.2%減)、FPD分野が3億37百万円(前月比0.9%減、前年同月比129.3%増)、その他分野が5百万円、合計が7億72百万円(前月比4.9%増、前年同月比0.4%減)だった。19年2月の合計6億20百万円をボトムとして回復傾向だ。

 今後の見通しとして、半導体分野はロジック向け設備投資の回復が続く見込みだ。またメモリ向け投資計画も出始めている。FPD分野はEBWを中心に受注拡大見込みとしている。

■株主優待制度は毎年8月末時点で6カ月以上保有株主対象

 株主優待制度は、毎年8月末日現在、6カ月以上継続して1単元(100株)以上(17年3月1日付株式2分割後)保有株主を対象として、クオカード1000円分を贈呈する。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り歩調だ。上値を試す展開を期待したい。10月18日の終値は989円、今期予想PER(会社予想EPS33円71銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は約1.5%、前期実績PBR(前期実績BPS406円65銭で算出)は約2.4倍、時価総額は約129億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【特集】金価格関連株に注目、穴株は金庫株、メガバンク株は逆張りも一考の余地(2019/08/19)
【特集】「究極のディフェンシブ株」はこれだ!ラッキーセブン銘柄(2019/08/13)
【編集長の視点】JSSは反落も2ケタ増益転換の1Q業績見直しに2020東京五輪関連人気が加わり押し目買い妙味(2019/09/02)
【特集】「全米オープンテニス大会」と「ラグビー・ワールドカップ」のスポーツ・イベント関連銘柄を探る(2019/08/05)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

広告

広告

写真で見るニュース

  • トヨタ・ライズ(画像: トヨタ自動車発表資料より)
  • Mazda MX-30(欧州仕様)(画像: マツダの発表資料より)
  • 発見されたビクラムの破片。(c) NASA/Goddard/Arizona State University
  • (c) 123rf
  • 前主系列星の進化の模式図。ガス雲の中心で赤ちゃん星(原始星)ができると、原始星に向かって落ち込む(降着する)ガスの一部は円盤(原始惑星系円盤)を作り、ガスが恒星表面に向かって公転しながら降着する。この時、中心星の近くにあるガスの一部は、双極方向のガス流として星間空間へ放出される。その後、原始惑星系円盤の中で惑星を形成する材料である微惑星と呼ばれる小天体が形成され、やがて、微惑星同士の合体によって惑星が形成される。(画像: 京都産業大学の発表資料より)
  • ポルシェ・タイカン
  • 「ネオトーキョー ミラーカム」。(画像:モジの発表資料より)
 

広告

ピックアップ 注目ニュース