国際帝石、ソフトバンクG、コロプラなど/本日の注目個別銘柄

2019年9月17日 15:48

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記事提供元:フィスコ


<1605> 国際帝石 1102.0 +97.5急伸。サウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコの石油施設が、先週末にドローンの攻撃を受け、サウジアラビアの産油量の約半分の生産が停止する事態となっている。世界の原油供給の約5%は失われたことになり、供給不安から需給ひっ迫への思惑が強まり、前日のNY原油相場は約15%の急騰となった。原油価格上昇を背景に、同社を中心とするエネルギー関連株に関心が向かう展開へ。

<3668> コロプラ 793 +100ストップ高。スクウェア・エニックスと共同開発し、12日よりリリースした「ドラゴンクエストウォーク」が好調な滑り出しとなっていることが買い材料視されている。公開されたばかりでありながら、「モンスト」や「ポケモンGO」などを抑えて、AppStoreゲーム総合のトップセールスランキングで1位となるなど、大ヒットへの期待が高まる形に。なお、スクエニHD<9684>も本日は大幅高の展開になった。

<3662> エイチーム 944 -133急落。先週末に19年7月期の決算を発表している。営業利益は28.1億円で前期比40.2%減益となった。第3四半期決算時に下方修正した数値28.5億円の水準での着地となっている。一方、20年7月期見通しは10億円で同64.4%減と連続での大幅減益予想、業績底打ちへの期待は大きく後退する格好に。新規事業への投資拡大、新規協業ゲーム開発コストの計上など、今期のみの一時的費用がかさむ形になるようだ。

<6630> ヤーマン 686 -129急落。先週末発表の第1四半期決算がネガティブ視された。営業利益は7.5億円で前年同期比66.5%の大幅減益、上半期計画28.9億円、同31.7%減益計画に対しても低い進捗となっている。海外部門の売上が半減、韓国向けが大きく減少したほか、中国向けも前年割れ。また、店販部門でも、免税店向け卸売事業がインバウンド需要後退の影響を大きく受けたもよう。あらためて業績失速懸念が強まる状況になっている。

<6721> ウインテスト 208 +50ストップ高。先週末に19年7月期の決算を発表、営業損益は3.5億円の赤字となり、第3四半期累計2.3億円の赤字から、赤字幅が拡大しての着地となった。減損の計上で最終損益は6.3億円の赤字となる。一方、20年7月期は営業損益、最終損益ともに1.6億円の黒字回復を計画。台湾、中国からの引き合い増加を背景に、半導体検査装置事業の大幅な収益改善を見込んでいるようだ。

<5269> 日コンクリ 291 +20急伸。先週末に経済産業省では、台風15号によって千葉県を中心に電柱2000本が倒壊や損傷したとの推計を示している。ポールの国内トップ企業である同社には、今後の復旧需要などの思惑が先行する展開にもなっているようだ。また、経済産業相は、電柱の強度「再点検」の必要性などを指摘しており、今後の更新需要につながるなどへの見方も優勢に。

<3193> 鳥貴族 2329 +157急伸。先週末に19年7月期の決算を発表している。営業利益は11.9億円で前期比29.2%減益、従来予想の6.8億円を大幅に上回って着地した。アメーバ経営の運用を開始し、店舗別採算管理の強化に取り組んだことで、店舗運営に係る販管費が減少したもよう。また、20年7月期は13.1億円で同10.0%増益の見通しで、業績の底打ちが意識される展開になっているようだ。

<9984> ソフトバンクG 4690 -147大幅反落。サウジアラビアの石油施設が攻撃され、同国の石油生産の半分が停止する状況となっている。サウジアラビアは同社ビジョンファンドの大口出資者となっており、原油生産減少による財政への影響などが警戒される形にも。また、足元では織り込みが進んでいたとみられるが、出資先である米ウィーワークのIPOが少なくとも10月まで先送りされる見通しと伝わっていることなどもマイナス視とみられる。《US》

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