富士通研究所、AI技術「Wide Learning」の機能を拡張 AIが行動を提案

2019年9月16日 09:32

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「Wide Learning」の新技術のイメージ(画像: 富士通研究所の発表資料より)

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 富士通研究所は、同社のAI技術「Wide Learning(ワイドラーニング)」を拡張し、AIが効果的と推定する行動プランの提示を行う新機能を開発した。マーケティング分野では、AIは購入見込みが高い客の予測に活用されている一方で、見込み客の予測だけでなく、購入の可能性を高めるための行動を予測するためにも活用したいという要望があり、それに応える機能となる。

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 商品購入の可能性が高い顧客の予測や、製造ラインにおける不良品発生の予測など、近年、AIは様々な分野において活用されている。またAIの活用により、効率化につながった事例も増加しており、今後は、購入の可能性が高い行動や不良品低減につながる行動をAIが提案することで行動プランを効率的に実行でき、売上の増加や生産の安定性に寄与することが期待される。

 マーケティングでは、過去に購入した顧客の属性や行動履歴などに関連したデータ項目を組み合わせ、セグメントに分けてデータを分析しプロモーションを決定する。

 例えばあるキャンペーン実施において、顧客属性に関する項目と行動履歴に関する項目を組み合わせてセグメント化し、それぞれのセグメントに対して購入に導くことができると考えられる行動プランを検討する。そして最も効果が上がると見込まれるセグメントと行動プランを絞り込み、施策を決定する。

 一方で、このような対象となるセグメントの分析に必要なデータ項目の組み合わせは、1,000兆以上になると言われている。これまではその中から有効と思われるセグメントを絞って抽出し、各セグメントに対して有効と思われる行動を推定して決定していた。今後は、AIを活用することで各セグメントを関連する行動を効率的に抽出し、素早くマーケティングの施策を実施することが必要となる。

 富士通研究所が今回開発したWide Learningの拡張機能を利用することで、効果的な行動を効率的に抽出し、素早くマーケティング施策を実施することが可能となる。またWide Learningの新機能は、マーケティングだけでなく、製造ラインや金融などの活用も期待できるという。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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