Raspberry Piを体内に埋め込むバイオハッキング

2019年9月13日 09:30

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 無線通信機能を備えるRaspberry Piを体内に埋め込み、ワイヤレスで体内にデータを送り込めるようにすることを目指しているバイオハッカー集団がいるそうだ。このグループはRaspberry Pi Zero Wをベースに皮下移植が可能なようバイオセーフ樹脂でコーティングしたネットワークデバイスHDDを完成させた。バッテリーもワイヤレスで充電できる仕組み。

 このハッカー集団「Four Thieves Vinegar」の創設者であるMichael Laufer氏は、このシステムを海賊の残骸という意味の「Pegleg」と名付けた。Peglegを利用することで、人体をローカルメッシュネットワークのノードに変えることができるという。また、Michael Laufer氏は8月8日、自らの大腿部にPeglegを埋め込んだ。彼は、Peglegは告発者や活動家が情報を安全に管理できるデバイスになることを望んでいる。

 Peglegは、Raspberry Pi Zero Wから、2個のマイクロUSBコネクタ、ミニHDMIコネクタ、カメラコネクタを除去。2つ目のWi-Fiチップをはんだ付けして取り付け、データを別のPeglegに転送可能なようにした。将来の拡張のためにBluetoothを有効にし、ストレージとして容量512GBのmicroSDカードを挿入。また、誘導コイルにより、ワイヤレスバッテリーで電力を供給できるようにしている(PARALLAXWIREDSlashdot)。

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