3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ285ドル安、貿易摩擦の長期化を懸念

2019年9月4日 08:02

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記事提供元:フィスコ


*08:02JST 3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ285ドル安、貿易摩擦の長期化を懸念
■NY株式:NYダウ285ドル安、貿易摩擦の長期化を懸念

米国株式相場は下落。ダウ平均は285.26ドル安の26118.02、ナスダックは88.72ポイント安の7874.16で取引を終了した。1日に米中両国が追加関税を発動した後、中国が米国を世界貿易機関(WTO)に提訴するなど米中貿易摩擦の深刻化懸念から、大きく下落して始まった。8月ISM製造業景況指数が約3年ぶりに節目となる50を下回り、景気減速への警戒感が広がったほか、英国のEU離脱を巡る混乱も嫌気され、投資家心理の悪化から終日軟調となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や資本財が下落した。

米中関係の悪化により、クアルコム(QCOM)やエヌビディア(NVDA)など半導体関連株が軒並み下落。携帯端末のアップル(AAPL)も業績への影響が懸念され売られた。航空機大手のボーイング(BA)は、「737 MAX」の運航停止が長引く可能性が報じられ軟調推移。投資銀行のゴールドマンサックス(GS)は、トレーディング部門の責任者であるマーティ・チャベス氏の年内退社が報じられ下落。一方で、ネット小売のアマゾン(AMZN)は、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け上昇した。

7月の半導体販売は前年同期比で約15%減少し、シティグループやモルガン・スタンレーの予想を下振れたことから、半導体業界は低迷が続くと予想される。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:8月米ISM製造業景況指数の50割れでドル弱含み

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円31銭まで上昇後、105円74銭まで反落して105円95銭で引けた。米国の8月ISM製造業景況指数が50を割り込み、活動の縮小を示したため景気後退懸念が強まり、米利下げ観測を受けたドル売りやリスク回避の円買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0929ドルから1.0979ドルまで上昇し、1.0975ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が9月理事会で利下げを含む金融緩和パッケージを発表する可能性があるとの報道を受けてユーロ売りが優勢となった。ただ、フランス、エストニアの中央銀行総裁が量的緩和再開に懐疑的見方を示したことから、ユーロを買い戻す動きがみられた。ユーロ・円は、115円95銭から116円38銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.2016ドルから1.2106ドルまで上昇。英保守党政権は下院で過半数を失い、英国の合意ない欧州連合(EU)離脱への脅威を受けたポンド売りが後退。ドル・スイスは、0.9905フランから0.9864フランまで下落。


■NY原油:続落で53.94ドル、8月米ISM製造業景況指数は予想外の悪化

NY原油先物10月限は続落(NYMEX原油10月限終値:53.94 ↓1.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比−1.16ドルの53.94ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは52.84ドル−55.24ドル。この日発表された8月米ISM製造業景況指数は49.1と、上昇予想に反して、7月51.2から2016年8月以来の50割れとなったことや、米国株式の下落が嫌気された。通商問題などを巡って米中の対立が続いていることは原油先物の反発を抑える一因となっているようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.05ドル -0.46ドル(-1.67%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.99ドル -0.50ドル(-1.21%)
ゴールドマン・サックス(GS)198.97ドル -4.94ドル(-2.42%)
インテル(INTC) 46.98ドル -0.43ドル(-0.91%)
アップル(AAPL) 205.70ドル -3.04ドル(-1.46%)
アルファベット(GOOG) 1168.39ドル -19.71ドル(-1.66%)
フェイスブック(FB) 182.39ドル -3.28ドル(-1.77%)
キャタピラー(CAT) 117.03ドル -1.97ドル(-1.66%)
アルコア(AA) 17.61ドル -0.32ドル(-1.78%)
ウォルマート(WMT) 114.64ドル +0.38ドル(+0.33%)
スプリント(S) 6.70ドル -0.09ドル(-1.33%)《SF》

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