インドネシアの首都、ジャワ島からボルネオ島へ

2019年8月31日 23:24

印刷

記事提供元:スラド

 インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は8月26日、首都の移転先としてボルネオ島(カリマンタン島)東カリマンタン州のクタイ・カルタネガラ県の大半と北プジャナム・パスール県の一部を選定したと発表した(JPPの記事ウィドド大統領のツイートArs Technicaの記事CNN Travelの記事)。

現在の首都ジャカルタのあるジャワ島は地震や津波、洪水の危険にさらされており、ジャカルタやジャワ島東部では水不足も深刻化している。ジャカルタに依存するジャカルタ中心のインドネシアから脱却するため、インドネシアの中央に位置し、自然災害の危険も小さい東カリマンタンが選ばれたという。486兆ルピア(約3兆6,278億円)とも予想される首都移転費用だが、約54.6%を企業協賛、約26.2%を個人の寄付により賄うため、他の重要事項に割り当てられる国家予算が削られることはないとのこと。また、緑化スペースを50%以上確保する森林都市のコンセプトで建設される新首都は自然保護地域を減らすこともなく、環境破壊の心配もないと説明されている。移転するのは中央政府の施設のみであり、ジャカルタは引き続き経済の重要拠点であり続けるとのことだ。

 スラドのコメントを読む | デベロッパーセクション | Java | デベロッパー | 政府

 関連ストーリー:
インドネシアの泥流噴出災害、原因は地面の調査掘削にあり? 2008年06月11日
インドネシアで津波による大規模な被害、地震などの予兆なしに突然津波が襲う 2018年12月26日
ライオンエア610便墜落事故、ボーイングが新機能のトラブル対応手順を知らせていたかどうかで議論に 2018年11月18日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事