ヤマト、無人空輸機の実験に成功 米企業と共同で 2020年代前半の実用化目指す

2019年8月28日 07:34

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実験飛行に成功した無人空輸機APT70(画像:ヤマトの発表資料より)

実験飛行に成功した無人空輸機APT70(画像:ヤマトの発表資料より) [写真拡大]

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 米テキストロン社(ロードアイランド州)傘下のベルヘリコプター(以下、ベル)と共同で、無人空輸機を使った新たな空の物流の実現を目指すヤマトホールディングス(東京都中央区)は27日、ベルが開発した無人空輸機の試験飛行に成功したと発表した。物流業界の人手不足の深刻化が予想される中、ヤマトは次世代の輸送手段の開発に取り組んでおり、2020年代前半までに無人空輸機の実用化にこぎ着けたいとしている。

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 実験は、米テキサス州フォートワ―ス郊外で、現地時間の26日朝に行われた。使われた空輸機は自律運航型ポッド輸送機(APT)70という機体で、4つの回転翼を使って垂直に上昇し、一定の高度に達すると機体の向きを変えて水平飛行する。試作機の積載量は約30キロで、時速160キロ以上の速度で飛行する。

 また、空輸機に荷物を載せる貨物ユニットは、ヤマトが開発にあたっており、今回の試験でも実際に使われた。

 実験では、APT70の自律飛行のほか、飛行中や作業時の安全性、荷物の格納や取り出し作業の容易さなどを確認。いずれも大きな問題はなく成功したという。

 今後、両社はさらに実験や改良を重ね、新たな輸送手段として技術の確立をめざす。今回の実験では積載量約30キロだったが、積載量約450キロの大型機の実用化も目指すという。

 今回の実験成功について、ヤマトHDの長尾裕社長は「新たな空の輸送サービスを構築するための大きな一歩を踏み出すことができた」とし、「2020年代前半のサービス開始に向け、技術開発とサービス設計を加速していく」と述べた。

 宅配や貨物輸送などの物流業界では、トラック運転手の高齢化や若者のなり手不足によって、ドライバーの確保が難しい状況が続いている。今後、さらなる人手不足の深刻化も予想されることからドローン導入の検討が進められており、無人機による空輸の実現に向けた各社の技術開発競争も活発になりそうだ。

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