ポルシェ「タイカン」、プロトタイプが耐久テストで高い完成度を証明

2019年8月23日 12:31

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「ポルシェタイカン」ナルドでのテスト風景(画像:ポルシェ ニュースルーム発表資料)

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 ポルシェ「タイカン」プロトタイプが、9月4日のワールドプレミアを目前に控え、イタリアのナルド高速周回路でテストを実施し、24時間で走行距離3,425kmを走破することに成功した。

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 「タイカン」とは、ポルシェが開発している新型のEV車だが、そのシステムはルマン24時間レースでポルシェ919ハイブリッドに搭載され、3連覇を達成した800Vのパワーユニットになる。800Vにすることで、充電時間を短縮できることと、ケーブルの重量とパッケージングスペースがコンパクトにできるという。

 今回のナルドでの耐久テストは、品質保証テストの一環として、高温気候がタイカンにどのような影響を及ぼすのか、そして耐久性がどのくらいあるのか、テストを実施した。

 ナルドの気温は、サーキットを猛暑に包み込む気温で、ピーク時42度、路面温度は最大54度にも及ぶ過酷な状況。その中を平均速度195km/h-215km/hとかなりのハイペースでの走行だった。

 3,425kmという距離は、ナルドからノルウェーのトロンハイムまでの距離に相当する。これを日本に当てはめると、北海道の稚内から沖縄の那覇までが大体3400kmのため、その走行距離がどれほどのものか想像がつくだろう。

 この耐久テストは、6人のポルシェのテストドライバーで構成され、ドライバー交代と急速充電のみの一時停止を除き、24時間過酷な状況を見事走り抜き、発売前に性能の高さを証明して見せた。

 「タイカン」モデルラインの責任者であるステファン・ヴェクバッファ氏は、「このナルドで達成された結果は、独自の800Vテクノロジーの高い完成度を実証することができた」と嬉しそうに感想を述べた。そしてタイカンは、年末に市場に投入されるまでに、世界中で600万kmに及ぶテストを完了する。

 「タイカン」は、今回の耐久性を証明する前の7月、飛行場において短い時間でフル加速を数回繰り返すテストも慣行していた。それは静止状態から200km/hまでのフル加速を26回繰り返すテストで、平均タイムは10秒を切っており、一番速いタイムと遅いタイムの差はわずか0.8秒だった。

 このテストでは、短い時間で数回フル加速をしても最高のパワーを発揮できることが証明されており、今回の耐久テストでさらに「タイカン」の高い実力が明らかとなった。

 バッテリーは、過度な発熱が発生すると電力損失が大きくなるが、今回のテストで「タイカン」の高電圧コンポーネントの冷却および暖気するためのシステムが、非常に効率よく作動していることが証明された。そのため、充電ステーションに到達するときには、最も効率的に充電できる温度に到達することが可能となっていたという。

 「タイカン」は、既にアメリカでは1万台の受注が決まっているといわれ、EV先進国のノルウェーでも3,000台の受注が決まっているという。これらを合計すると年間生産台数を既に超えているというから、発売後の注文では 長期間待たされることも覚悟したほうが良いだろう。

■ナルドテクニカルセンター

 ナルドテクニカルセンターは、700ヘクタールの敷地面積の中に、20以上のテストコースを備える。90社を超える自動車部門の顧客を抱え、150人以上のスタッフにより運営されており、2012年より所有権はポルシェとなっている。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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