又吉直樹作の恋愛小説『劇場』が山﨑賢人×松岡茉優で映画化、監督に“セカチュー”の行定勲

2019年7月19日 09:08

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記事提供元:ファッションプレス

 又吉直樹作の小説『劇場』が、主演に山崎賢人×松岡茉優を迎えて実写化。映画『劇場』として2020年に公開される。

■又吉“作家人生”の原点となる小説が映画化

 小説『劇場』は、又吉直樹が芥川賞を受賞した『火花』以前に書き進めていた“作家人生の原点”ともいえる小説。「恋愛がわからないからこそ、書きたかった」と又吉が語るこの作品では、劇作家を目指す主人公・永田と、想いを募らせながら永田を支えようとする沙希の、生涯忘れることができない7年間の恋を描いている。

■豪華クリエイター勢

 実写化にあたっては、『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』など、これまで名立たる恋愛映画を手掛けてきた行定勲が監督を担当。また脚本は、行定勲と『ピンクとグレー』以来2度目のタッグとなる蓬莱竜太が手掛ける。

■主演に山﨑賢人×松岡茉優

 メインキャラクターには、今を時めく若手実力派俳優が抜擢された。

主演を務めるのは、『キングダム』をはじめ、出演作が後を絶えない俳優・山﨑賢人。演劇に身も心も捧げながら、実生活では社会や周囲の人々とうまく協調できない不器用な青年・永田を演じる。また人生で初めて“ひげ”を生やしたという山崎は、これまでのイメージを打ち破る、新たな表情をスクリーンに映し出していく。

ヒロインの沙希には、『万引き家族』の松岡茉優が抜擢。葛藤や迷いを抱えながらも、純粋に彼を愛そうとする健気な沙希を、瑞々しい演技で演じる。

■2人からのコメント

 なお主演を務める2人からのコメントも到着。

山﨑は、「初めて本を読んだ時、人としてダメな部分ばかりですが、表現者としてとても共感できる弱さを見せる永田をすごく魅力的だと感じました。自分にとってとても挑戦的な作品でしたが、以前からご一緒したかった行定監督のもと、今しか出せない自分のものを全部出せているのではないかと感じています。」とコメント。

松岡は「とても繊細な本で、私たちの演じ方が変わってしまうと、話の到着すら変わってしまいそうで。行定勲監督が若い私たちを導いてくれました。全国の恋する、愛する、はたまた情で離れられなかったり、何かのきっかけを失っているパートナー達が救われる映画になると思います。」と声を寄せている。

■【詳細】

 映画『劇場』
公開時期:2020年
出演:山崎賢人、松岡茉優
監督:行定勲
原作:又吉直樹「劇場」(新潮社)
脚本:蓬莱竜太

 <あらすじ>
中学からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田。しかし、前衛的な作風は上映ごとに酷評され、客足も伸びない。劇団員と永田の関係も悪く、永田は言いようのない孤独を感じていた。

そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履いている沙希を見かけ声をかける。突然の出来 事に沙希は戸惑うが、様子がおかしい永田が放っておけなく一緒に喫茶店に入る。女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。お金のない永田は沙希の部屋に転がり込み、ふたりは一緒に住み始める。沙希は自分の夢を重ねるように永田を応援し続け、永田は自分を理解してくれ支えてくれる沙希を大切に思いつつも、理想と現実と間を埋めるようにますます演劇に没頭していくが―。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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