2019夏休み、海外旅行が過去最高へ 消費額も大きな伸び

2019年7月15日 19:33

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記事提供元:エコノミックニュース

JTBは、「夏休み(8月)に1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめ公表。総旅行人員7734万人で前年比0.1%の減少。海外旅行者のみでは299万人3.5%の伸び。消費額は3.3兆円で5%増加。

JTBは、「夏休み(8月)に1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめ公表。総旅行人員7734万人で前年比0.1%の減少。海外旅行者のみでは299万人3.5%の伸び。消費額は3.3兆円で5%増加。[写真拡大]

 今年に入り各景気指標に陰りが見えてきたというものの、各種統計を見る限り消費は堅調に推移しており、直近の月例経済報告においても消費は持ち直し傾向とされ、景気全体の判断は緩やかな回復基調とされている。その一方で消費態度の先行きを示す統計では悲観的な見方が主流になっている。こうした景気・消費動向の中、今年の夏休みの旅行は全体としては抑制気味で推移しそうであるが、一方で海外旅行は好調のようだ。

 4日、JTBが今年の夏休みの国内・海外旅行の動向をとりまとめ公表した。JTBは1030名を対象に旅行動向アンケートを実施、これに経済指標、業界動向や航空会社の予約状況、JTBグループの販売状況などから今年の夏休み(7月15日~8月31日)に1泊以上の旅行に出かける者の動向を推計した。

 JTBの推計では2019年夏休みに旅行へ行く者の延べ人数は7734万人で、前年に比べ8万人の減少、率にすると0.1%の減少となっている。国内と海外の内訳では国内旅行が7435万人で前年より18万人減少、率では0.2%の減少となっている。一方、海外旅行は299万人で前年に比べ10万人増加し、率にすると3.5%増加と大きな伸びとなっている。ちょうど国内旅行の減少数18万人の半数以上の10万人が海外旅行にシフトしている形になっている。

 平均費用に付いてみると、国内旅行で3万6200円、昨年と比べ4%の増加だ。海外旅行の平均費用は22万7700円で前年と比べ6.2%の大幅な増加になっている。平均費用については国内・海外ともに増加傾向だ。

 旅行者全体の総旅行消費額は3兆3723億円で前年に比べ4.9%の増加だ。国内・海外別では、国内旅行が2兆6915億円で前年比3.8%の増加となっており、海外旅行は6808億円で前年比9.8%と大幅な伸び率になっている。消費額では国内・海外ともに大きな伸びで特に海外でその伸びが著しい。

 JNTOの統計では5月までの累計は802万1400人と前年比9.0%増加で好調に推移している。為替相場はユーロや豪ドルなどに対して円高傾向にあり、値上げ予想から早目に海外旅行へ行きたいという者も少なくないとJTBでは見ている。JTBの予約状況からは旅行先は1位ハワイ、2位グアム・サイパン、3位韓国などが人気だ。JTBでは「国内景気の先行きへの懸念はあるが、過去の旅行動向調査などの傾向から、海外旅行については国内旅行ほど景気の影響を受けない」と指摘している。(編集担当:久保田雄城)

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