新型トヨタスープラ、700馬力のドリフトマシン英国ヒルクライム出走へ

2019年7月4日 16:38

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HKSが開発した新型TOYOTA GRスープラDrift by HKS(HKS発表資料より)

HKSが開発した新型TOYOTA GRスープラDrift by HKS(HKS発表資料より)[写真拡大]

  • TOYOT GR スープラDrift by HKSのエンジンルーム(HKS発表資料より)

 トヨタ自動車は、英国サセックス州グッドウッドで、7月4日から7日にかけて開催される世界の自動車愛好家の聖地、「グッドウッド・フェスティバル2019」に、3台の新型スープラをヒルクライムで出走させると発表した。

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 「グッドウッド・フェスティバル・オフ・スピード」は、世界各国のレーシングカーやオートバイが走行し、毎年英国内外から多くのファンが集まる祭典として知られている。トヨタからは、「GRスープラ」「G4コンセプト」「TOYOTA GRスープラDrift by HKS」の3台を初走行させる。その中で注目なのが、HKSの手掛けた新型スープラのドリフトマシンで、最高出力は700馬力を発生する。

 HKSは、老舗チューニングパーツメーカーで、自動車部品販売やレース用エンジン開発・販売を手掛けている。1983年にスープラの前身である「セリカXX」をベースにした「HKS M300」で国産車300km/hを達成。その後も70スープラで「0-400m」7秒台の記録を打ち立て、先代の80スープラでは最高速や筑波アタックからフィードバックを得たパーツを世に送り出している。

 新型GRスープラが今年発売されると、トヨタと協力し、ベース車両から競技車両製作に着手し、ドリフトマシン「TOYOTA GRスープラDrift by HKS」を完成させた。そして、世界の自動車愛好家たちが集まる「グッドウッド・フェスティバル2019」にトヨタ協力のもと、参加することに至った。

 ドライバーは、HKS契約レーシングドラーバーの谷口信輝選手が操り、華麗なドリフトを披露する予定である。先日、ニュルブルクリンク24時間耐久レースで、「モリゾウ」こと豊田彰男トヨタ社長が運転する、GRスープラが総合41位(暫定44位、クラス3位)で完走をし、新型スープラのポテンシャルの高さを見せつけた。

 グッドウィルでは、スーパーカーやF1マシン、WRCカーなどが1.9kmのコースを一気に駆け上がり観客を沸かせるが、新型GRスープラ3台が、どんな走りを見せるか今から楽しみである。

 HKSの製作した新型GRスープラの主要諸元は以下通り。

最高出力:700ps
最大トルク:90kg-m
エンジン:2JZ—GTE
排気量:3,352cc 87.0×94.0mm(HKS 2ZJ 3.4 KIT)
クランクシャフト;HKS IN264°/ IN272°
ターボチャージャー:HKS GTⅢ-4R
サスペンション:HKS HIPERMAX SPL
タイヤ:ADVAN フロントNEOVA 255/35R19 リアA052 285/35R20
ホイール:ADVAN GT フロント9J19+25 リア11J20+5
ブレーキ:ENDLESS フロントRacing MONO06 リアDORI6(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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