映画やテレビへの著作権侵害による被害額 米国では年間3兆円以上との試算

2019年6月25日 21:53

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 米商工会議所の世界革新政策センター(Global Innovation Policy Center:GIPC)が、「Impacts Of Digital Video Piracy On The U.S. Economy」なる報告書(PDF)をまとめ公開した(CNET Japan)。

 この報告書は動画の違法配信などの海賊行為による米国経済への損害を調査・まとめたもの。これによると、海賊行為によって少なくとも2017年においては292億円の損害が出ていると見積もられるという。

 また、海賊版の配信スタイルも変わってきており、かつては直接海賊版配信サイトからダウンロードさせたり、BitTorrentなどのP2Pサービス経由での配信が多かったが、近年では著作権者に無断でのストリーミング配信という形での海賊版配信が増えているという。

 この報告書では、海賊版によってコンテンツの販売数がどれだけ減少したのかを推定し、そこから損害額を算出したもの。具体的な数字としては、年間で292億から710億ドル(約3兆1500億円~約7兆6500億円)、業界全体で11~24%の減収とされている。

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