NY株式:NYダウ249ドル高、利下げ期待を好感も地政学リスクが重し

2019年6月21日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:00JST NY株式:NYダウ249ドル高、利下げ期待を好感も地政学リスクが重し
米国株式相場は上昇。ダウ平均は249.17ドル高の26753.17、ナスダックは64.02ポイント高の8051.34で取引を終了した。昨日のFOMCを受けて7月の利下げを確実視する見方が強まり、アジア・欧州株が全面高、米国株にも買いが先行。その後も堅調に推移したものの、米国とイランの軍事衝突の懸念から上値は限られた。S&P500は最高値を更新した。セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にエネルギーや資本財の上昇が目立った。

ソフトウェアのオラクル(ORCL)は、決算内容が予想を上振れ大幅上昇。イランを巡る地政学リスクの高まりを受けて原油相場が上昇しており、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。一方で、クルーズ客船運航のカーニバル・コーポレーション(CCL)は、複数アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。食品小売のクローガー(KR)は、決算で既存店売上高が予想を下振れたほか、利益率低下が嫌気され売られた。

資金調達を伴わない特殊な方法でNYSEに直接上場したビジネスチャットツールのスラック(WORK)は、参考価格26ドルを大きく上回る好調な滑り出しとなった。

Horiko Capital Management LLC《FA》

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