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自然と触れ合う副業、「養蜂」とは

2019年6月19日 20:07

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 農家の副業としても知られる養蜂だが、近年はハリウッドセレブが行っていることでも話題になっている。

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 ミツバチの減少は世界的な問題になっており、自然との共生の観点から、養蜂に対する関心は高まりを見せている。この自然を相手にする養蜂という副業が、どのようなものなのか見ていきたい。

■養蜂にはハチミツを採るだけではない重要な役割がある

 農家が副業にしていることも多い養蜂だが、これには理由がある。野菜や果実といった農作物の栽培には”受粉”が不可欠だ。ミツバチは花粉を集める過程でこの”受粉”を行ってくれる存在であり、農業には欠かせない役割でもある。

 また養蜂業では、ハチミツ、ローヤルゼリーやプロポリスの収穫だけではなく、こうした受粉目的の巣箱の貸し出しも行っている。その他には、飼育して増えたミツバチを販売して収入を得ることもできる。

 近年では、世界的なミツバチの減少が問題となっている。とりわけミツバチが突然姿を消す「蜂群崩壊症候群」は、ニュースでも取り上げられるなど大きな話題となった。

 ミツバチの減少は農作物の受粉活動に直結することから、養蜂の重要性は世界的に注目を集めている。

■”収入”を最優先にするには向いていないだろう

 養蜂では1つの巣箱を「1群」と呼び、この中にはおよそ2~3万匹ほどのミツバチが暮らしている。本業で養蜂業を行う場合、この巣箱の数も数百に増やさなければならない。だが世話も含めて、副業でそれを行うのは困難かつ現実的ではない。

 ミツバチの世話にかかる時間は、週に数時間とばらつきはあるものの、それほどでもない。しかし問題は、場所や周辺の住民との関係だ。ミツバチが増え、近隣住民を刺すようなことがあればトラブルに発展しかねない。そのため養蜂を行う人の多くは、山奥に巣箱を持っていく。

 そして重要なのが、養蜂には自治体への届け出が必要な点だ。たとえ個人での飼育であっても、養蜂振興法に基づき届け出が課されている。

 小規模で養蜂を行う場合には、初期投資も含め収入を最優先にして選択するのは勧められない。それよりも自然に触れ合うという魅力にスポットを当て、マイペースに本業の傍ら行う方が適しているだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る

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