関連記事
米国エネルギー省、地熱エネルギーをもっと活用すべき
Anonymous Coward曰く、
地熱エネルギーはおそらく過小評価されている。米国エネルギー省が最近発表した「GeoVision」レポートによると、風力、太陽光、水力エネルギーと同様に地熱エネルギーを活用すべきだという。レポートによると、探査および掘削技術の改善によって従来の熱水資源の発電量を2倍に増やせるほか、地下深くの熱い岩石を活用する強化地熱システムには成長の余地があるとしている。
強化地熱システムのみでも2050年までに年間45ギガワットの電力を生産可能。さらに一般的なプラントに地熱システムを追加すれば、年間60ギガワットまで増やすことができる。これは現在の地熱発電の26倍に相当するとしている。また、今後天然ガスの価格が上昇し、強化地熱システムの競争力が高まった場合、その2倍の120ギガワットまで発電力を伸ばせる可能性がある。これは、米国で予測されている2050年の総発電量の16%になるとしている。
24時間安定した発電ができる点も風力や太陽光などの再生可能エネルギーとは別のメリットであり、冷暖房向けの活用方法も指摘されている。伝統的な地中熱ヒートポンプは2050年までにこれまでの14倍の2800万世帯まで増加すると予想され、全国の住宅需要の23%を占めると推定されている。一方で投資の効率化や土地利用の認可制度の改善などについても指摘されている(Ars Technica、ThinkGeoEnergy、Slashdot)。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | 地球 | 電力
関連ストーリー:
韓国・浦項地熱発電所での注水によって地震が誘発されたとの調査報告が出る 2019年03月25日
地熱を利用した家庭向け冷暖房システムを開発するGoogle傘下の「Dandelion」 2017年07月11日
超臨界水を使った発電計画を模索するアイスランド深層掘削計画 2016年12月20日
休火山に水を注入しての地熱発電、オレゴン州にて今夏にも実施される予定 2012年01月17日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
スポンサードリンク
- 福島県沖の浮上式洋上風力発電施設、採算が見込めず全て撤去へ 12/14 16:02
- 風力発電所で使われた巨大風車の処分は容易ではない 11/20 18:39
- 日本最大の水上メガソーラー、台風の強風により火災発生 9/10 18:50
- CO2フリー電力を中部電力も販売へ、既存プランに4.32円/kWhを上乗せ 6/ 3 23:17
- 23年ぶりの大規模地熱発電所、秋田県の山葵沢で運転開始 5/21 17:19