ANA、大型貨物機B777Fを公開 輸送力を大幅に強化

2019年6月14日 19:49

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ボーイング777F型機(画像: 全日本空輸の発表資料より)

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 ANAグループの貨物事業会社ANA Cargo(ANAカーゴ)は13日、ボーイング社の大型貨物機777Fの初号機を羽田空港で報道関係者に公開した。

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 777Fは旅客機の777-200LRをベースに開発された大型貨物機で、日本の航空会社ではANAカーゴが初導入となり、今回は2機を導入し、輸送力の強化を図る。

 同社が現在運航している貨物機ボーイング767-300型機と比較すると、搭載重量は5万1,660kgから約2倍の10万2,010Kg、貨物を最大に搭載したときの「実用航続距離」は6,056kmから約1.5倍の9,070kmとなっている。

 貨物の搭降載を容易にするため、機体の左側後部には縦3.7m x 横3.1mの大型ドアを設置した。搭載重量が増加し、貨物室が拡大したことにより、航空機のエンジンなどの大型貨物も輸送できるようになる。今までは5台しか積めなかった自動車も9台まで積め、競走馬などの輸送も可能になる。

 この他にも、半導体製造装置、温度調節が必要な血液・医薬品、リチウムバッテリーや溶剤などの危険物なども輸送できる。

 機内前方には、座席が8席設けられている。折り畳み式のジャンプシートが2席。競走馬や精密機械の荷主や輸送管理者が同乗するための荷主用座席が4席。荷主をサポートするためのANAカーゴ社員用の2席の合計8席だ。同時に長距離飛行に備え、コーヒーメーカーやオーブンなどを備えた「ギャレー」(厨房設備)も設備されるが、客室乗務員は同乗しないとのことだ。

 初号機は北米に生息する青い翼の鳥「BLUE JAY」(アオカケス)と命名し、機体左側後部にそのマークが描かれている。

 これまで北米への貨物は、旅客機の貨物室(ベリー・スペース)を利用していたが、航続距離が伸びたことにより、北米への直行貨物便の運航が可能になる。今回の大型貨物機の導入は今後中長期的な需要の拡大を見込み、アジア・中国~北米市場を見据えたものである。

 7月2日より、成田~関空~上海~成田路線に運航を開始し、冬ダイヤが始まる10月27日から成田~シカゴ路線への運航を計画しているという。(記事:kan1713・記事一覧を見る

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