SpaceXのStarlink衛星による光害示す天文写真が撮影

2019年6月12日 19:55

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 SpaceXは通信衛星「Starlink」を多数打ち上げ、これらを使った衛星通信サービスの展開を目指している。これに対しこれらの衛星が天体観測を妨げる可能性があるとの指摘があったが(過去記事)、実際にこれらの衛星が映り込んだ天文写真が国際天文学連合(International Astoronomical Union)によって発表された

 この画像は、5月25日に米アリゾナ州のLowell ObservatoryがNGC 5353/4銀河団を撮影したもの。通過するStarlink衛星群の航跡で画面全体にバーコードのような縞が入ってしまい、背景の星のいくつかは見えなくなっている。

 SpaceXが推進するStarlink通信衛星計画は、最低で1600基、需要に応じて最大で1万2000基の超小型衛星を軌道周期90分前後の低軌道にくまなく配置し、有料の固定型衛星メッシュネットワークサービスを提供する計画で、既に60基の衛星が放出され、徐々に軌道上に分散して試験が行われている。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 宇宙

 関連ストーリー:
SpaceXの人工衛星に対し「明るすぎる」との批判 2019年05月29日
SpaceX、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」の最初の60基を打ち上げ成功 2019年05月26日
第5世代モバイルネットワークが気象衛星に干渉するとの指摘 2019年05月20日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事